うら金の問題を解決するために自民党にいる一つの行動:どくこと

 うら金のことを、片づけて行く。

 政治の不正なお金についてを片づけて行く。そのために与党である自由民主党がやらなければならないことは一体どういったことなのだろうか。

 自民党は、どく。どういうことをやらなければならないかといえば、自民党はどかなければならないのである。

 危機の管理(crisis management)において、悪いことをなした主体がいる。悪いことの責任を負わないとならない主体がいるとすると、その主体はまずどくことがいる。どいて、ほかの主体が悪いことの改善をやって行く。悪いことにとり組んで片づけて行く。

 うら金をやった当事者なのが自民党の政治家たちだ。政治の不正なお金をつくっていた当事者なのが自民党の政治家たちなのだから、さっさとどくようにする。当事者ではない、ほかの第三者にまかせるようにする。第三者の委員会などを作り、そこにすべての権限をゆだねる。

 あたかも当然のことであるかのように、うら金の当事者である自民党の政治家たちが、うら金の改善にとり組んでいる。再発の防止をさぐっているのである。そこにおかしさがある。自明性を疑うようにしてみたい。

 いつまでもうら金についてをとり組みつづけていないで、できるだけさっさと終わらせるべきだ。かたをつけるべきである。与党と野党とで、うまいぐあいの決着をさせる。落としどころを早く決めるようにする。そうした声が言われている。

 すごく生ぬるいことを言っているのが自民党だ。きびしいあり方ではなくて、甘いあり方をとっているのである。これから先も何とかしてうら金を作りつづけて行きたい。自分たちが持っている特権を手放したくないのである。既得の権益を持ちつづけたい。

 早くにうら金のことを片づけたいのであれば、自民党にたずさわらせないようにする。政権の交代とまでは行かなくても、話をもうちょっと小さく限定してみて、うら金のことに関しては、自民党は手を引く。手を出さない。すべてを第三者の委員会なり野党なりの第三者や局外者にまかせるようにする。

 どういうものが自民党とは反対の立ち場のものなのかといえば、反対の勢力(opposition)がある。具体としては、野党では日本共産党がいる。うら金のことは、たとえばのはなしで、共産党に任せるようにすれば、うまく片づく。

 共産党に任せてしまえばうまく片づきそうだけど、そのほかには、自民党の中へ改革者に乗りこんでもらう。外から改革者を呼びこむ。改革者にぜんぶをゆだねる。大なたを振るってもらう。それでうら金のことをてっていして改善してもらうのである。そうすれば片づきやすい。

 どういうところに問題の所在があるのかといえば、いつまでも自民党がどかない点だ。自民党がどかないでいすわり続けているのがよくない。さっさとどけば良いのである。

 大きな話として、政権の交代とまで行かなくてもよいけど(それは置いておくとして)、うら金のことでは、自民党は、どく。ほかの第三者や局外者に任せるようにしないとならないのである。共産党などの反対の勢力にやってもらう。

 自民党にとっての辺境者や周縁者に当たるような人でないと、うら金のことを片づけられない。お金のことでの自浄の作用が自民党には無いからである。乱ざつさ(entropy)がたまりまくっているのが自民党の中だから、中にたまった汚れを外に吐き出すためには、自民党にとっての辺境者や周縁者にかつやくしてもらわなければならない。

 自民党にとって距離が近いのではなくて遠いものの一つなのが共産党だ。共産党の新聞である赤旗が、うら金のことを特報したのである。報道によって、ほんの少しは乱ざつさが外に吐き出されたけど、まだまだ中に汚れがたまりまくっている。

 自民党の中に汚れがいつまでもたまりつづけているのは、自民党がどかないでいるからだ。どくようにすれば、中にたまった汚れをもっと吐き出すことがなりたつ。そうじしないといけないのがあり、大そうじがいる。自民党にとっての辺境者や周縁者は、そうじの役を果たす。自民党の中心のどまん中にいる政治家たちは汚れのため役だ。

 参照文献 『危機を避けられない時代のクライシス・マネジメント』アイアン・ミトロフ 上野正安、大貫功雄(おおぬきいさお)訳 『現代思想を読む事典』今村仁司編 『法律より怖い「会社の掟」 不祥事が続く五つの理由』稲垣重雄 『双書 哲学塾 自由論』井上達夫 『「野党」論 何のためにあるのか』吉田徹 『構築主義とは何か』上野千鶴子編 『信頼学の教室』中谷内一也(なかやちかずや) 『こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書』中島隆信 『変われない組織は亡(ほろ)びる』二宮清純(にのみやせいじゅん) 河野太郎