マイナンバーカードはよいものか、悪いものか―安全か、危険か

 色々なもめごとがおきているのが、マイナンバーカードだ。おきるべきではないまずいことがおきていて、医療では、ほかの人の情報が使われてしまうことがおきている。まちがった薬の処方などがおきかねないという。

 マイナンバーカードで色々なもめごとがおきている現象をどのように見なせるだろうか。

 どういう段どりで、マイナンバーカードを進めて行くべきだったのかがある。

 段どりとしては、そのことについての責任の所在をはっきりとさせる。どこに責任の所在があるのかを明らかにしておく。責任者を立てておく。

 もしもまずいことが起きたさいには、責任者が責任をとる。責任の所在をあらかじめはっきりとさせておけば、それができる。

 政治で、責任のがれが多いのが日本だ。責任の所在をはっきりとさせない。それがあいまいなままで、政治のものごとがおし進められる。

 無責任の体系になっているのが日本の政治だから、いざとなったら誰も責任をとらない。誰も悪くない。責任者がいないあり方だ。

 段どりがおかしいのが日本の政治であり、段どりがとれていない(できていない)のがある。段どりのおかしさを改めるようにしたい。

 全体の責任は無責任(everybody's business is nobody's business)になっているのがあるから、そこを改めることがいるのがいまの日本だろう。マイナンバーカードは、全体の責任になっているのがあり、そこから無責任になっているのが見てとれる。

 全体の責任になっていると、責任の所在があいまいなままになる。ぐるぐる回ってしまうのがあり、責任の押しつけ合い(なすりつけ合い)になる。責任の転嫁が多いのが日本の政治だろう。

 マイナンバーカードでもめごとがおきているのは、与党である自由民主党が悪い。そう見なしてみたい。自民党が悪いのは、段どりとして、あらかじめ責任の所在をはっきりとさせていないからだ。段どりが悪い。いざとなったら責任のがれできるような無責任の体系で政治をやるのはまずい。いざとなったらきちんと政治家が(政治の)責任をとるような仕組みにしないとならない。

 参照文献 『「責任」はだれにあるのか』小浜逸郎(こはまいつお)