共産党(を含む野党)の、あつかわれ方の悪さ―あつかうものとしての主体(行動者)と、あつかわれるものとしての客体(相手)

 共産党は、他からどのようにあつかわれるのが良いのだろうか。

 どのようなものであったとしても、それが愛と尊敬をもってあつかわれるのが良い。倫理(ethics)や道徳からするとそうできる。愛はそれに近づくことだ。尊敬はそれと遠ざかり距離をとることだ。

 日本の国において、共産党がどのようにあつかわれているのかといえば、良いあつかわれ方になっていない。悪いあつかわれ方になっている。

 日本共産党は、悪いあつかわれ方になっているのがあり、そこが改められることがいる。軽べつやぶべつによってあつかわれてしまっているのがあるので、そこを改めて、愛と尊敬によって共産党があつかわれるようになれば良い。

 与党と野党を見てみると、共産党は野党だけど、野党のあつかわれ方が良くない。反対の勢力(opposition)である野党は、軽べつやぶべつによってあつかわれているのが大きい。そこが改まることがいり、野党が愛と尊敬によってあつかわれるようになれば良い。そうすれば、日本の政治はいまよりも良くなることがのぞめる。

 与党である自由民主党はどのようにあつかわれているのかといえば、ちょうど共産党(や野党の一般)とは逆のようにあつかわれている。自民党にたいしては、愛がかじょうすぎるのがあり、愛によって盲目(Love is blind.)になっている。自民党には悪いところがいっぱいあるけど、それらのほとんどが見逃されていたり、甘く許されていたりする。

 愛がかじょうである点では、自民党だけではなくて、共産党の中でもまたそうなっているのが見うけられる。共産党の集団の中では、共産党のことを愛しすぎていて、盲目になってしまう。人によってはそうなっていて、愛だけによってしまうことからくる悪さがおきている。愛だけだと、近づきすぎてしまい、そのものと一体化してしまう。

 反共は、共産党を攻撃(批判)するものだとされているのがあるけど、その反共を軽べつやぶべつであつかっているのが共産党だ。反共にたいしても、軽べつやぶべつであつかうのではなくて、愛と尊敬をもってあつかうのが理想だ。

 軽べつやぶべつをもって共産党をあつかっているのがあるのが、一部の反共だ。一部の反共は、共産党を悪いあつかい方をしているから、それは改めることがいる。

 すべての反共が、共産党を悪いあつかい方であつかっているのだとはいえそうにない。反共の中には、共産党に愛と尊敬をもっている人もいるものだろう。

 無関心なのが、愛を持っていないことだ。そのことへ関心をもつことが、愛することなのがあり、共産党にたいして関心をもっているのが反共にはあるのだとすると、共産党に愛をもっていることをしめす。

 尊敬をしながら、そのことに批判を行なうことができるのがある。国の首相にであれば、首相のことを尊敬しながら、首相へ批判を行なう。国の議会(国会)では、そういう形で首相への批判が行なわれるものだろう。批判をしながらも、権力者に一定の敬意がはらわれるのがふつうだ。

 交通論における、交通の様態(mode)でいえば、他からどういうふうにあつかわれるのかは、逆向きの単交通(一方向)だ。受動である。

 どういうふうにあるものをあつかうのかは、単交通(一方向)だ。

 逆向きの単交通でいえば、日本の中で、軽べつやぶべつであつかわれているのが大きいのが共産党だから、そこが改められることがいる。

 単交通でいえば、たとえ反共だからといって、すべての反共が共産党を軽べつやぶべつであつかっているのではないものだろう。愛と尊敬をもって、そのうえで共産党に批判を行なっている反共も中にはいるだろうから、それは許容されたほうが良い。

 共産党による単交通では、たとえ反共だからといって、それを軽べつやぶべつであつかわないようにしたほうがのぞましいのがある。反共にたいしても、愛や尊敬をもってあつかうようにする。

 ついつい、軽べつやぶべつによってあつかってしまいがちだけど、自分がそうされたらいやなものだ。交通の様態(ようたい)では、逆向きの単交通で、自分が他から、軽べつやぶべつであつかわれたら、すごくいやな思いをする。

 単交通では、他についてを、愛と尊敬をもってあつかうようにしたいものである。なかなか、(とりわけ自分が良いと思えないものにたいしては)そうできないのが現実だけど、理想としては、そこを改めて行きたい。性善説でいわれる惻隠(そくいん)心なんかをもつことができればよいかもしれない。

 参照文献 『倫理学を学ぶ人のために』宇都宮芳明(よしあき)、熊野純彦(くまのすみひこ)編 『双書 哲学塾 自由論』井上達夫 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし) 『あいだ哲学者は語る どんな問いにも交通論』篠原資明(しのはらもとあき) 『「野党」論 何のためにあるのか』吉田徹 『究極の思考術 あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点十五』木山泰嗣(ひろつぐ) 『逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也(しんや)