日本の選挙は、ちゃんとやれているのか―民主主義のぜんまい(選挙)をしっかりと巻けているのか

 日本の政治の選挙を、上位(meta)と下位に分けて見てみると、どういったことが言えるだろうか。

 選挙が行なわれて、勝った者と負けた者が出る。それは下位に当たることだ。

 やったら、やりっぱなしなのが、下位のものだ。

 やったらやりっぱなしにするのではなくて、それをふり返る。ふり返って、やり方の悪いところをさがし出す。それが上位のものだ。

 選挙をやるのはよいけど、それをやったらやりっぱなしになっているのがいまの日本だろう。それをやったことをもってして良しとしてしまっている。上位が欠けているのである。

 下位によるだけなのが日本の選挙だから、やったらやりっぱなしになってしまっている。

 なめらかな流れ(flow)によるのが下位のものだ。効率が高いあり方だ。

 効率が高くて、なめらかな流れを良しとしているのが、日本の選挙だ。選挙はいちおう行なわれるけど、あくまでもなめらかな流れをさまたげないようにして行なわれるのにとどまる。なめらかな流れをさまたげることは、良しとされない。その流れのじゃまをしてはいけない。流れを止めてはいけないのがあり、効率が重んじられすぎている。

 なめらかに流れていて、効率はよいけど、適正ではなくなっているのが、日本の選挙だろう。適正ではなくなっているのは、日本の国の政治は韓国のカルト(cult)の宗教に乗っとられてしまっているのがあるからだ。カルトの宗教、つまりつぼの力(高額なつぼを信者に売りつけることによる)がそうとうに大きく働いているのである。

 良いお金と悪いお金があって、選挙によってきちんと良いお金が勝って悪いお金が負けるのであればよい。そうなっていればよいけど、そうではなくて、グレシャムの法則がはたらいてしまい、悪貨が良貨を駆逐(くちく)しているのが日本の選挙だろう。悪貨が勝って、良貨が負けているところがある。

 悪貨が勝つのを、カルトの宗教が助けている。良貨が負けるのを、カルトの宗教がうながしている。そこに悪さがある。悪いものを勝たせて、よいものを負けさせるのが、つぼの力によってなされているところがある。

 なめらかな流れや、効率の良さは、あってよいものであり、そのあり方の良さもあるけど、それがわざわいしているところが大きいのが日本の選挙にはある。いっけんすると、なめらかな流れや効率の良さはよいようではあるのだけど、それが悪くはたらく。

 美しさや酔いをもたらすのがなめらかさだ。そのよさもあり、効率がよいことによる価値もあるが、酔いをさますこともいる。覚醒(かくせい)で、さめることがいる。なめらかでないような、いやったらしさによる美もまたある。なめらかではない、いやったらしいものこそ美だ。画家の岡本太郎氏による。

 やったらやりっぱなしの下位のあり方ではなくて、上位のあり方がいるのが日本の選挙だ。上位のあり方によるようにして、なめらかな流れや効率の良さをきびしく批判して行きたい。なめらかな流れをできるだけ止めるようにして、滑らかでなくさせる。選挙のやり方に色々な悪さがあるのを浮きぼりにして行きたい。

 選挙だけではなくて、国の議会(国会)でのやりとりも、なめらかな流れになっていて、効率が重んじられすぎている。議会でのやりとりを、やったらやりっぱなしになっていて、下位になっている。

 国の議会では、政治家(権力をもった政治家)がうそをつきまくるとか、ちゃんと問いかけられたことに答えないすれちがい答弁なんかがやられすぎている。それらがやられていても、なめらかな流れになっていて、効率の良さがとられているから、うそやすれちがい答弁なんかがやられ放題になっている。

 とりあえず選挙が行なわれて、勝ったのと負けたのが出たのだから、それでよい。とにかく選挙をやって、それが終わったのだから、それでよい。それだと下位のあり方だ。その下位のあり方では、かなりまずくなっているのが日本の選挙であり、上位のあり方がいるようになっている。

 選挙で勝った者は、下位のあり方でよしとする。自分たちが勝ったのだから、下位のままでよいのだとする。そこにまずさがある。勝って、なおかつ下位によらないようにして、上位のあり方によるのは、できないところがある。自分たちが勝ったことを否定することになるからだ。勝って、なおかつその勝ちを(自分で)否定することがいるのがあり、そうしないと、やったらやりっぱなしの下位のあり方の悪さが改まらない。

 楽して勝ったのではなくて、苦労して勝ったのがあるから、自分でその勝ちを否定することはできづらい。くろうして勝ったのだとはいっても、つぼの力を使って勝っているのがあり、つぼの力が悪くはたらく。つぼの力がはたらいていることが、ぜんぶをだめにしてしまい、ぜんぶを台なしにしてしまう。

 ぜんぶがだめだとか、ぜんぶが台なしだとするのは言いすぎなのがあるけど、きびしくいえば、つぼの力を借りているのであれば、悪の力によっているのだから、適正さがない。つぼの力を借りられる人と借りられない人とがおきるから、不公平になってしまう。

 参照文献 『政治学入門』内田満(みつる) 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし) 『究極の思考術 あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点十五』木山泰嗣(ひろつぐ) 『悪の力』姜尚中(かんさんじゅん) 『社会学になにができるか』奥村隆編