緊急のさいの政府への批判の是非と、問題の総量―問題の質と量(集合)

 ウイルスへの感染が広がっている。それに対応して行くことがいるような緊急のときだから、政府への批判はしないようにしたほうがよい。一部の著名人はそう言っていた。

 政府への批判をするかどうかとは別に、色々に問題を見つけて行くことがあったらよい。まだ見つけられていない問題が色々にあるだろうから、それを見つけて行く。

 新型コロナウイルスへの感染に対応して行くのは、それそのものがとても大変なことではあるが、それにまつわる色々な問題がある。国の財政の赤字がたまってしまう問題や、自然の環境が悪くなるのもある。そうした問題があるのを見つけていって、とり上げて行く。

 国の財政の赤字については、それがまちがいなく悪いとは言い切れず、色々な説があるから、それらを色々に見て行くことがいるのはまちがいない。また、自然の環境が悪くなることについては、イタリアの作家のパオロ・ジョルダーノ氏によると、新型コロナウイルスは人間が自然の環境を壊していることから来ているところがあると言っている。

 ウイルスへの感染の対応をするのは、緊急のときだから、そうしたときには政府への批判をしないようにしたほうがよい。そう見なすのは、あくまでもウイルスへの対応をすることについては見かたによってはそう言えるところはあるが、何もそれだけが問題なのではなくて、ほかにも色々な負のことがある。

 政府への批判をするかどうかとは別に、もっととり上げられていない問題を色々に見つけて行ってとり上げるようにするのはどうだろうか。問題がまったく見つけられていないよりは見つけられたほうがよいと見なせるのがあるから、それを少しでも見つけて行くようにして、明らかにして行く。

 いままさにある問題として向かい合っているのがウイルスへの感染の広まりだが、その大きくてやっかいな負のことだけではなくて、それに関わっている色々な負のことがあるとすると、それを見つけられたらよい。

 いままさにある負のことは、ウイルスへの感染の広がりだが、それに対応して行くことはいることだ。それに対応して行くことはいることだが、それだけではなくて、まだおもてに顕在化していないで潜在化している負のことがあるとすると、それをできるだけ見つけて行って明らかにして行く。それをして行くのは、たんに政府のことを批判することとは異なっている。

 ウイルスへの感染が広がっているのは、いままさにある負のことだが、それにともなっておきている負のことがある。その負のこととしては、政府の対応のまずさがある。それは多少はおもてに顕在化しているが、まだまだ潜在化している負のことがあるとすると、それがおもてに顕在化されたほうが問題がはっきりとする。

 いままさにある負のことだけでも大きなもので大変なものだが、それだけにかぎられるとは言い切れず、これからどのような負のことがおもてに顕在化してくるのかははっきりとしているとは言えそうにない。また、いますでにおきている負のことがすべておもてに顕在化しているとはいえず、潜在化して隠されてしまっているために、目だちづらくなっているのがあるとすると、それをおもてに顕在化させるようにしたい。

 いままさにある負のことだけでも大きなもので大変なものなのはあるが、それだけに向かい合っていればよいとは言い切れず、ほかにも色々な負のことがあるのだとすると、それらをすくい上げておもてに顕在化させることがいる。

 いままさにある負のことだけがすべてだとは言い切れないから、これからいったいどのような負のことがおもてに顕在化してくるのかがある。それはまだ完全にはっきりとはせずに未確定だ。それがじっさいに顕在化する前に、あらかじめ見つけて行ってとり上げられるようにしたほうが、はやくに手を打つことができるようになる。遅きに失するよりかは、はやくに見つけられて手を打てたほうが、多少はましなのがあるかもしれない。

 合計すると全体で一〇の負のことがあるとすると、そのうちでおもてに顕在化しているのは二か三くらいのもので、残りの七や八はまだおもてに出てきていなくて潜在化している。残りの七や八はあとになってしだいにおもてにあらわれてくる。そうなっているとすると、いまある負のことは二や三なのだと見なすのは、残りの七や八をとり落としていることになるから、まちがいなく正しい見なし方だとは言い切れなくなる。

 全体が一〇あるとして、そのうちの二や三だけが負のことなのだというのはまったくもって正しい見なし方だとはいえそうにない。二や三は氷山の一角で、ほかに水面下にあるものを見て行くようにして行きたいものである。もっとほかにおもてにはまだ出てきていない潜在化している負のこともありえるから、そこを見つけて行くことがあれば、抜かりや漏れがおきるのを防ぎやすい。

 参照文献 『問題解決力を鍛える』稲崎宏治