憲法の改正と男女の平等―憲法の改正をしなくてもできることは色々とありそうだ

 憲法に、男女が平等にあつかわれるようにすることを新しく書きこむ。それで憲法の改正をすることがいるのだと、与党である自由民主党の議員は言っていた。

 憲法の改正をして男女が平等にあつかわれるようにすることを新しく盛りこむまえに、できることは色々とある。そう見なしてみたい。たとえば、選択的夫婦別姓ができるようにするのはどうだろうか。それをするほうが憲法の改正よりもやりやすいことなのだから、それが先にあったらよい。

 テレビ番組では、結婚するさいに、女性は覚悟をもって相手の男性といっしょになったという体験談が言われていた。女性が強い覚悟をもって結婚にのぞんだことをよいことなのだというふうに美談として出演者は言っていた。

 結婚や家族のあり方において、男女が平等になっているとは言えそうにない。女性のほうがより参与に重みがある。女性が覚悟をもって結婚にのぞむことにそれが示されている。

 結婚をするのや家族をつくるさいに、男性と女性とにかかる参与の重みをかたよらないようにする。重みが等しくかかるようにして、どちらかだけが重くはならないようにする。そうすれば、結婚や家族にしばられすぎてしまうことが少なくなって、いざというさいに関係を解消しやすくなる。

 結婚をするのや家族をつくるさいの参与の重みの平等化とともに、社会の中で性別によってあつかいがちがうようにはならないようにできたらよい。一人で自活できやすくすれば、性別がどうかということを抜きにして、自由な関係の結びつきと解消が誰にでも平等に気軽にできやすくなることが見こめる。

 参照文献 『家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える』中島隆信