いまの首相による政権の不正の疑いは、いわば土壌のおかしさだ。土壌のおかしい中で、どういうものを育てようかという議論はなりたたない。テレビ番組の出演者はそうしたことを言っていた。
この土壌というたとえを使わせてもらうと、いまの政治は土壌がおかしい中で、そこから出てきているのがいまの首相による政権なのではないだろうか。おかしい土壌に適合する形でいまの政権があるのだ。
もっとまっとうな政治のあり方にして、まっとうに政治家が選ばれるような選挙のあり方に改めたらどうだろう。そうしたら、いまのおかしい土壌に適合している(政権に近い)政治家は選ばれづらくなる。
絶対によくなるというほどの確かなことは言えないし、人によってどういうことがのぞましいかはちがうから、あくまでも個人的なことになってしまうのはあるけど、もっと土壌の改良ということに力が注がれてもよいという気がしてならない。土壌の中におかしいところがあることが問題化されればのぞましい。
参照文献 『デモクラシーは、仁義である』岡田憲治(けんじ)