マイクロブログの快楽―テクストの快楽

 思想家のロラン・バルトは断章の形式を好んだという。そのわけとしては、断章による短い形式だと、それだけ書き出しの数が多くなるからで、書き出しがもたらす快楽が(断章の形式でないものよりも)より多くなるからだという。

 断章ということとはややちがうが、ブログとマイクロブログを長短において比べてみると、マイクロブログのほうが短めなので、書き出しの数は多くなる。ツイッターなどのマイクロブログは、旧来のブログよりも快楽が多くなることをもたらしやすい。そう言うことができるかもしれない。快楽のぶんだけ危険性もまた高くなるのがあるかもしれないから、そこに気をつけることはいる。

 参照文献 『ほんとうの構造主義 言語・権力・主体』出口顯(あきら)