消費税を上げると景気が悪くなることと、駆けこみ需要やそのごの反動減などによる差し引きや落差

 消費税を上げると景気が悪くなる。はたしてそう言えるのか。そこには、とらえちがいがはたらいていると見られるのがあるのだという。『平成の経済』小峰隆夫による。この本の書評が毎日新聞の記事に出ていて、そこで触れられていた。

 消費税を上げるということになると、駆けこみ需要がおきる。消費税が上がる前に買っておこうということで、消費者が駆けこむ。それで需要がおきる。消費税が上がったあとにはその反動がくる。

 駆けこみ需要と、そのあとの反動減とで、差し引きとなるが、それらをくみ入れると、一見すると消費税を上げることによって景気が悪くなったように見うけられる。景気が悪くなったように見えるのを、よく見てみると、必ずしもそうであるとは言い切れないのがあるという。

 消費税を上げると景気が悪くなるという意見は、まちがっているとは言い切れないのがあるので、それを否定するものではないが、絶対的に正しいとは断定できそうにない。駆けこみ需要や、その反動減や、差し引きや落差などをくみ入れて、改めて見直すことがあってよいものだろう。そういった付随することがおきるのが、ちょっと面白いことだなというのがある。

 消費税を上げることで付随することがおきるのを、面白いなどと言うのは、はなはだ不謹慎なことに響くのはあるかもしれない。不謹慎かつ無責任だというのはあるかもしれないが、もしとらえちがいになっているのだとしたら、そこを言うのはあってもよいものだろう。いずれにせよ、説得性は必ずしもないかもしれないが、消費税を上げるのをまちがいなく悪いのだとしたり、まちがいなくよいのだとしたりしたいわけではない。