ロシアの大統領のことを殺人者だとアメリカの大統領が言ったこと

 ロシアの大統領は殺人者だ。アメリカのジョー・バイデン大統領はそう言ったのだという。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの国内の野党の指導者に毒を盛ったとされている。野党の指導者はロシアの国外で治療を受けていた。治療を受けたあとにロシアの国内に戻ったところ、逮捕されてしまったようである。

 バイデン大統領が言うように、プーチン大統領は殺人者だと言えるのだろうか。殺人者だとバイデン大統領に言われたプーチン大統領は、言い返していた。バイデン大統領の健康をお祈りすると言っていた。第二次世界大戦においてアメリカは日本に原子力爆弾を二発ほど投下したことを人道の罪だとしてプーチン大統領は引き合いに出していた。

 人道の罪となることでいえば、ロシア(旧ソヴィエト連邦)もまたそれをやっているのがある。歴史においてソ連第二次世界大戦の終わりのころに日本の植民地だった満州に質の悪い兵士を送りこんで攻めこんだ。それでソ連の兵士に殺された日本人や、性の被害にあった日本人などが出た。

 第二次世界大戦が終わったあとにソ連は日本の植民地の満州にいた日本人を強制に連行した。ソ連は外地にいた日本人を強制に連行してシベリアに抑留した。それで連れてきた日本人を強制に労働させた。そうとうに悪い環境の中で労働させられたために、命を保てずに死んでしまった人が少なからずいる。

 シベリアに送られた日本人の数は約六〇万人にのぼるとされる。強制に労働している中で死んでしまった日本人の数は少なくとも約六万人にのぼるとされる。

 シベリア抑留をしたことについてロシアは日本にきちんと謝罪をしていない。日本の国はロシアにたいして強く抗議をしてもよいはずだが、それをしていないでいまにいたっている。ロシアが大国であるためか、日本は強く出ることをしていない。日本は大国には弱いが、中くらいや小さい国には強く出るのがあり、国のちがいによって態度を変えているのが情けない。

 アメリカが第二次世界大戦において日本に原爆を二発ほど投下したことははなはだ悪いことではあるが、ロシアもまた戦争のさいに人道の罪と言えるような悪いことをやっているので、アメリカをとがめるだけではなくて、ロシアもまた批判されるべきだろう。日本の国もこれまでの歴史において天皇制がもとでいろいろな悪いことをやってきているから、それもまた批判されることがいる。

 参照文献 『シベリア抑留』御田重宝(おんだしげたか) 『政治的殺人 テロリズムの周辺』長尾龍一 『新版 一九四五年八月六日 ヒロシマは語りつづける』伊東壮(たけし)