アベノマスクをどうするべきか―寄付するべきか、保管しておくべきか

 アベノマスクを使わないで寄付する。そうすることが行なわれているが、それはよくないことだと与党である自由民主党官房長官は言っている。寄付するのではなくて、届いたアベノマスクは自宅で保管しておくようにと言う。

 世帯にたいして配られるアベノマスクが届いたらどうするのがふさわしいのだろうか。これを使うのだとしても、アベノマスクであることがわかってしまうと、ちょっとだけ恥ずかしい気がする。使うのがためらわれる気がしてくる。中には使う人がいるかもしれないから、それを否定するものではないが、自分で使わないのなら寄付をするのは一つの手だろう。官房長官はこれを推奨してはいないが、禁止されていることとまでは言えないかもしれない。

 届いたアベノマスクを大学の学者が顕微鏡で見てみたところ、虫がいるのが見つかったのだとツイッターのツイートで報告されていた。ふつうの人は顕微鏡を持っていないことが多いから目視では見つからないくらいの小さい虫がいるとすると、顕微鏡を持っていないとそれを見つけづらい。

 官房長官は寄付するのではなくアベノマスクを自宅で保管しろと言っているが、いざというさいのためにマスクを自宅で常備しておくのであれば、アベノマスクに限らなくてもよいものだろう。せっかくなのであれば、アベノマスクではなくて、できればもっと質がよいマスクを保管して用意しておきたいものだ。

 アベノマスクは、なにもマスクが無いよりかはよいだろうが、アベノマスクよりも質がよいマスクはほかにいくらでもあるだろう。マスクに虫がついていることもあり、中に不良品が混ざっているため、質がよいとは言えず、積極にとっておきたいものだとは言えそうにない。保管しておくにせよ、マスクの質からすると、優先順位が高いものだとは言いがたい。