新型コロナウイルスによる新型肺炎と、日本の政府の対応のあり方―問題を整理できたほうがわかりやすい

 新型コロナウイルスによる新型肺炎が日本の国内においておきている。この中で、いまの日本の政府がやるべきことは何なのだろうか。

 いまの政府は、問題を整理することがあったらよい。問題となっていることは何なのかがある。どういう状態から、どういう状態を目ざすのかがある。それらを大まかにではあっても明らかにして、目ざすあり方にいたるために何をやるのかと、いまの段階で到達度がどれくらいかをしめす。

 きっちりとは難しいにしても、大ざっぱであってもよいから、見取り図をつくって、それを国民に示したらどうだろうか。そうすればわかりやすくなる。

 場面ごとに場当たり的にやって行くのだと、それが局所においてはともかくとして、大局から見てどうなのかが定かではない。局所における部分の最適にはなったとしても、それが全体の最適になっているとは言い切れそうにない。

 局所のその場だけではなくて、全体から見てという点から照らし返すようにして、そこからとらえ返してというふうにしたほうが、全体の最適にならなくなることをほんの少しは防ぎやすいかもしれない。

 国家の都合もあるのだろうが、それとは別に、国民一人ひとりの大切さは無視することができそうにない。国家の都合をあまりにも優先させすぎてしまうと、国民にものごとを明らかにしないで、情報を知らせずにおこうという思わくになりかねない。そうではなくて、国民にたいしてできるだけものごとを透明化して示すようにするのがよいのだと見なしたい。そうでないと、国民の一人ひとりが自分の身をどう守ったらよいのかが十分にはわからないし、疑心暗鬼がはびこってしまうことになるおそれがある。

 参照文献 『増補版 大人のための国語ゼミ』野矢(のや)茂樹 『創造力をみがくヒント』伊藤進 『思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント』飯田泰之(いいだやすゆき)