いまの首相による政権の評価づけのおかしさと仕事のおかしさ―いまの政権の評価づけを批判的に評価したい

 桜を見る会には、会にまねかれた人の中に反社会的勢力が入っていた。反社会的勢力は、会にまねかれたことを最大限に活用して、一般の人たちをだまして詐欺をはたらいた。

 いまの首相による政権は、人をふさわしく評価づけすることができていない。きびしく言えばそう言うことができるだろう。なにしろ、桜を見る会に、ほんとうの意味の功労者だけではなくて、そこに首相の後援会の支持者や、反社会的勢力や、首相のうしろだてとなる著名人をまねいていたのだ。

 人をふさわしく評価づけできていないということは、政治の仕事ができていないということである。仕事というのは、どのようにきちんとものごとを評価づけができるのかというのが大事なのであるのだという。その点でいうと、おかしな評価づけすなわちおかしな仕事をしているところが少なくないのがいまの政権なのだと見なしたい。

 たとえばどのような人を高く評価づけするべきなのかというと、具体的にいうと、おしくも亡くなってしまった、海外で人道活動に力を入れていた中村哲(てつ)医師のような人だろう。いまの政権は、中村医師のような人のことをそこまで高く評価づけしようとはしていない。それはなぜなのかというと、いまの政権にとってそこまで折り合わない人だからだとかんぐることができる。いまの政権と折り合いがよくない人の中にこそ、高い評価づけがされるに値するすぐれた人がいるのではないだろうか。

 参照文献 『働く大人の教養課程』岡田憲治(けんじ)