つもりにすぎないことが疑われる、いまの首相による政権

 わかったつもりにおちいる。それと同じように、できているつもりというのもあるのではないだろうか。うまく行っているつもりになる。そうなっているのが、いまの首相による政権のやっていることだ。

 自分たちの手によって成果が上がったつもりになっている。自分たちに都合のよい物語に酔っているのだとしても、じっさいのあり方はそれとはまた異なる。ほんとうはうまく行っていないのにもかかわらず、うまく行っているつもりに政権がなっているのだとしたら、危ないことだ。現実を直視していないことになるからだ。

 参照文献 『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』西林克彦