人間は汚くてみにくいか

 人間は汚い。みにくい。はたしてそう言えるだろうか。内面のことは置いておくとして、物理として見ると、たしかに人間は、汚いものを排泄するのはある。芸能人のように、どんなにきれいな人であっても、まったく汚くはないとは言えず、汚いものを排泄することは避けられない。

 小説のガリバー旅行記では、巨人の国に行く話がたしかあった。人間の肌は、距離をとって見れば、すべすべとしてきれいなのだとしても、それを拡大して見れば、またちがってくる。毛穴などがあるので、たいへんにみにくく映るのだ。

 人間には、物理として、汚さやよごれや臭さがあるから、みにくいところがあるけど、そうではないという見かたもまたなりたつ。人間は地球が生み出したものであるし、地球は星の一つだ。宇宙にはたくさんの星があって、星をつくる素材や材料から人間はできている。人間もまた星であるというふうにとらえると、すてきなものだと言うことができる。

 参照文献 『星のきほん』駒井仁南子