新しい元号になって、新しい時代になる。新しい天皇陛下が即位する。それらはおめでたいことではあるものの、手ばなしでそう言えるものなのだろうか。
元号や天皇制は、日本にしかないものだから、それらが新しいものに変わる(代わる)のは、喜ばしいことで、おめでたいことだ、という声が言われていた。
喜ばしいとかおめでたいと言えるのはあるいっぽうで、天皇制はその存続の危機や、おかしい点をかかえているのは見のがせない。あと継ぎが足りていないし、男性が優位で女性が劣位になっているのだ。これはアメリカのニューヨーク・タイムズの記事でさし示されている。
これから先に、新しい時代になるということで、明るいことが待っているのならそれはそれでよいことだ。色々と景気がよいことや華やかなことがおもてで言われるのとは別に、裏では日本の社会がかかえている色々な問題性(プロブレマティク)や問題群が押し隠されてしまっているのではないか。おもてだけではなくて、裏もまたなるべく見て行きたいものだ。