消費税の税率は、八パーセントという中途半端なものよりは、一〇パーセントのほうが、切りがよいという点では利点がある

 消費税が八パーセントから一〇パーセントに引き上げられる。引き上げられることはうれしくはないが、一〇パーセントになれば切りがよいので支払う額がわかりやすくなる。

 軽減税率をとり入れて複数税率にするのであれば、一〇パーセントと(現行の)八パーセントにするのではなく、たとえば一〇パーセントと五パーセントといったように、切りのよいものを組み合わせるほうがわずらわしくない。

 現行の八パーセントのように切りのよくないものだと、支払う額を計算するのにわずらわしいし、一円玉の小銭が溜まってしまいやすい。切りがよいもののほうが経済性が高いのではないか。