新型肺炎への危機管理―軽く見るか、重く見るか

 新型コロナウイルスによる新型肺炎が中国からはじまって、ほかの国にも広がっている。このことについて、ラジオの出演者は、そこまで深刻なものだと見なさなくてもよいのではないかということを言っていた。あまり重大視しすぎるのはいかがなものかということである。

 ラジオの出演者の言うこともたしかに一理あるが、危機管理ということでいうと、最悪ということをいちおう想定しておくのもいるのではないだろうか。万が一ということがあるので、最悪のことになったらどういう被害がおきかねないのかというのをくみ入れておくことは有益だろう。

 必ず最悪のことがおきるとは断言はできないが、それを想定しておくことによって、対応に力を注ぐことにつながるし、慢心や気のゆるみを防ぐ効果をのぞめる。政治の世界でいうと、選挙の活動を候補者がしているさいに、まず勝てるだろうという気持ちをもっていると、そこで気がゆるんでしまって、負けてしまうことが少なくないそうだ。

 参照文献 『最後に思わず YES と言わせる最強の交渉術 かけひきで絶対負けない実戦テクニック七二』橋下徹