首相は、国外(ロシア)においてではなく、国内において、野党などの反対勢力(オポジション)にたいして胸襟を開くべきである

 胸襟を開いて話し合う。首相はロシアの首長との交渉において、そうした意気ごみを言った。国外の他国の首長と胸襟を開こうとするよりも、国内においてそれをしたらどうなのだろうか。そのほうが必要性は高い。

 国内では首相は自分の味方ではない者にたいして胸襟を閉ざしてしまっている。そのために、首相によるいまの政権は虚偽意識(イデオロギー)のかたまりのようになっている。国内において首相が自分たちの味方ではない者にたいして胸襟を閉ざしているのは日本の国にとって益になりそうにない。独話や(同質の者どうしの)会話が引きつづいて、対話が欠如する。

 国外で胸襟を開こうとして、国内ではそれを閉ざしてしまうのでは、あべこべだと言わざるをえない。どちらにおいても開くことができれば理想ではあるが。国内で首相が胸襟を開いたら、自分たちのごまかしや嘘などのぼろがどんどん出てきてしまうから、閉ざさざるをえないのはあるかもしれない。

 参照文献 『あなたの人生が変わる対話術』泉谷閑示