反日や売国の、大手の報道機関は悪い。日本の国をおとしめている。朝日新聞などはそう叩かれている。朝日新聞にかぎらず(筆頭にして)、報道機関はしばしばマスゴミと呼ばれている。本当のことではなく嘘を報じていることから来るものだ。
たしかに、大手の報道機関は、まちがった報道をすることがある。偏った報道をすることもある。それはなぜなのか。まちがった報道である誤報がおきるのは、一つには、効率をとっているせいだ。適正さがないがしろになってしまう。時間や労力が有限なために、どうしても現実としては効率をとらざるをえない。理想論としては適正さを十分にとるべきだが、現実論としては難しい。
大手の報道機関のほかに、適正さではなく効率をとっているものはあるだろうか。それですぐに思い浮かぶのは、いまの首相による政権だ。その政権をよしとする商売をするものも思い浮かぶ。これらは効率によっていることが多いし、適正さを欠いていることが目だつ。
大手の報道機関(のとくに左派)は、マスゴミと呼ばれて、それがときに当たっていることがなくはない。まちがったり偏ったりする報道をすることがときにはある。これは効率をとっていることによるのがあるが、それと同じことがいまの首相による政権にも当てはまる。いまの首相による政権は、大手の報道機関(のとくに左派)のことを言っている場合ではないのだ。
大手の報道機関(左派と右派に限らず)といまの首相による政権とは、似ているところがあって、とくにひどいのはいまの首相による政権だ。そう言ってしまうと、人に訴える議論の虚偽(どっちもどっちだというもの)になってしまうところはあるが、とりわけひどいのがいまの首相による政権だというふうに個人としては見られる。
報道機関になぞらえれば、いまの首相による政権は、とくに首相がそうだが、誤報や虚報をやたらに流しつづけているようなものだと言ったら言いすぎになるだろうか。冗談で、お笑い芸人の人(たしかダウンタウンの松本人志氏)が、スポーツ新聞のことを、テレビ欄まで嘘ではないかと言っていたのがあるが、そんなところがいまの首相による政権にはないではないし、それは改めて見ると(もしそうであれば)怖いことだ。