クズ中のクズというのは誇張であるし、おかしなところがあったとしても、日本にもまたあるのだから、まったく他人ごとではない

 はっきりと言う。韓国という国はクズ中のクズで、国民もまたそうだ、というツイートがツイッターで言われていた。これは憎悪表現(ヘイトスピーチ)に当たると多くの人からさし示されている。

 日本の自衛隊と韓国の海軍とのあいだでレーダー照射があったことを受けて、その流れの中でツイートをしたのかもしれないが、それとは切り離して(それがあるにしても)、韓国のことをクズ中のクズだとか、国民もまたそうだと言うのは、適したことだとは言えそうにない。つい感情的になってしまっているのだとしたら、まったくわからないことではないが。

 日本のことを、国としてクズ中のクズだとか、国民もまたそうだとかと言われたら、気持ちのよいことではない。なにより、ある国がクズ中のクズだとか、国民がそうだと言うのは、当たっているとは言いがたい。正義と悪というふうに単純に割り切れるものではないだろう。国がクズ中のクズだとか、国民もそうだと言うのは、不当な一般化になっている。

 クズだとかと言うのではなく、韓国にもしおかしいところがあるのなら、ここについてのここがおかしいというふうに具体として批判するのはどうだろうか。韓国から日本が具体の批判を受けたら、それを受けとめるようにして、当たっているのならそれを認められればよいし、当たっていないのなら再批判することがあってよいものだ。