脱水のやり方の賢さ

 洗濯するものが多い。そのさい、洗濯機の中の洗濯ものは、水を含んでいるので、けっこう重くなっている。それを脱水するさいに、はじめのうちは水を多く含んでいるので、洗濯機の本体の揺れが大きい。揺れが大きいと危ないと判断して、洗濯機はすぐに止まってしまう。

 脱水のやり方が悪いと、洗濯ものがはじめのうちは水を多く含んでいることを見こしていないので、本体の揺れが大きくなるような脱水のやり方をすることになる。これだと揺れが大きいために洗濯機はすぐに止まってしまい、人間にとってははなはだ都合が悪い。問題がおきてくる。

 動かしては止まり、動かしては止まり、というふうにすることで、洗濯ものに含まれる水をうまくとり除くことができる。それであるていどまで水をとり除くことができてから、本格的に動かすようにすれば、揺れが大きくなって本体が止まることなく滑らかに脱水することができる。

 人間であれば自分で気がついて工夫をすることができるけど、機械だとそれができない。融通がききづらい。機械を人間になぞらえるとすると、不器用なものと器用なものがあり、不器用なものだと問題がおきてしまうのがあるが、器用なものは問題解決者としてすぐれている。