蕎麦屋の入り口にある扉

 古いたたずまいの建て物のそば屋がある。玄関の入り口には、格子もようのついた引き戸のとびらがある。このとびらは、ふつう手で引いて開けるものであるけど、これが自動ドアになっている。それが意外性があるせいか、何となくありがたみがあるように受けとれる。

 たんに自動ドアなだけではそれほどありがたみがあるわけではない。珍しくはないせいだろう。透明のガラスでできた自動ドアではなくて、昔ながらの引き戸が自動で開く。風情が残されたまま現代の技術が生かされていると感じた。