多量の荷物の配送

 荷物を配達する量が多くなっている。これは、ウェブの大手通販サイトであるアマゾンなどから商品を注文する消費者が多いためだという。荷物の配送を手がけるヤマト運輸では、配達の人員にかかる負担が大きくなってしまっているそうで、それが社会問題になりつつあると報じられている。この問題にたいして、何かうまい解決策がないかとさぐられている現状だ。

 受け取り人が家に不在の場合、再配達になるわけだけど、これを有料にしてはどうかという案がある。しかし、有料にしてしまうと、それを悪用されはしないかというのが心配だ。意図的に受け取り人が不在だと見なすことがおきかねない。あと、ほんとうに家に不在だったのかというのをめぐってもめ事がおきてしまうおそれもありそうだ。

 コンビニを、荷物の預かり所として使うのはどうかという案もある。現在でも、これはサービスの一環として、少量ではあるだろうけど一部のコンビニでは行われている。これを本格的にやってしまうと、コンビニが荷物預かり所に等しくなってしまうから、それはそれで問題がありそう。もともとコンビニの業態は、せまい店舗面積でやっているから、荷物の置き場所に困りそうである。あと、コンビニ受け取りをかりに有料にすると、コンビニに中間マージンが入る。しかしそうなると、家への荷物の配送にはそうした追加料金がかからないわけであり、料金の設定のあり方として少しおかしくなってしまう。

 経済学では、価格が上がると供給が増えて需要が減るといわれる。なので、いまは荷物の配送にたいする需要が多すぎるわけだから、配送料金を上げるのが手なのかなという気がする。ただ、ほかにもっとうまい妙手みたいなのがもしあれば、それをとるほうがよいかもしれない。いずれにしても、便利なサービスというのは価格が高くてもある程度は当然だという面もあるだろう。