会話をする。そのさいに言葉を口から発するわけだけど、最小は一語だ。最大はいくらでも長いものだ。それと、発する言葉に意味があるのとないのとがある。これらで場合分けをすることができる。
めし、風呂、寝る、なんていうのがあるけど、これらは、一語だけのものだから、短くて、かつ意味があるものだ。その反対に、長くて、かつ意味がないことが多いのが、いまの首相による国会での説明ではないだろうか。
言葉というのは、長ければ長いほどよいということは必ずしも言えそうにない。何かの言葉を身につけるさいには、はじめは短くて意味のあること(または無いこと)を口から発するのからはじまる。まだ言葉を身につけたばかりの赤ちゃんや小さい子どもが、いきなり長くて意味のあることをとうとうと口から発するのは変だ。
長いものは短くできるし、短いものは長くできる。長くて意味がないのなら、短くしたり意味があるようにしたりするように努めるべきではないだろうか。いまの首相のように、国会の説明において長くても意味がない(かみ合っていない)ことを言うくらいであれば、まだしも、めし、風呂、寝る、というくらいの短さのほうがましだ。時間が短くてすむからだ。
参照文献 『英会話攻略はこれしかない!』阿部憲二