大学の医学部の受験でとられていた、大学の集団の内部における誤ったおきて

 大学の医学部の受験で、性のちがいによってあつかいを変える。女性に不利な採点が裏でひそかに行なわれていた。それが明るみに出て、報じられている。複数回の浪人をしている人にも不利な採点が行なわれているという。

 いくつもの大学の医学部で、性のちがいや浪人の回数によってあつかいを変えていた。これは、集団の中におけるおきてによるものだと見られる。まちがったおきてが裏でとられていて重んじられていた。

 裏でひそかにとられていたおきては慣習によるものだ。この慣習はまちがったものだけど、それが改められることはなかったものだろう。改められる機会がなかったのは、裏でひそかに行なっていたことによるのが一つにはある。

 裏でひそかに行なう慣習のおきてではなく、表だってみんなに知らされる決まりであれば、その決まりがよいものなのか悪いものなのかをみんなで見て行ける。悪いものであればその決まりをとらないようにしたり改めたりすることができる。

 医学部の受験にかぎらず、日本の社会の中にあるさまざまな集団の中において、おかしな慣習によるおきてがとられているのがおしはかれる。労働において、労働者を不当に軽んじることはその中の一つだろう。こうしたものが改められることがあればのぞましい。