おかしな与党の議員にたいする野党の議員の怒りと、礼儀正しさ

 国会で採決のさいに牛歩を行なう。野党の議員はそれを行なった。それで、与党が強引に法案をおし通すことに、声を大きくして批判をした。与党の議員に向けてかなり厳しいことを言う。与党の議員にとってはさぞや耳が痛いことだろう。それとも、ことわざでいう馬の耳に念仏だったのだろうか。

 野党の議員は、採決のさいに、牛歩をしつつ、そうとうに厳しいことを与党の議員に向けて言っていた。最後には票を投じないとならないから、野党の議員は票を投じた。

 与党の議員にはそうとうに厳しいことを言っていたが、票を受けとる係の人にはかなりていねいに票を受けわたしていた。そこに野党の議員の礼儀正しさがあらわれている。礼儀正しいのと共に、言っていることもまともである。

 票を投じる前に与党の議員に厳しいことを言っていたのと、その直後の票をわたすさいに係の人や議長にたいしては礼儀正しくふるまっていたのとが、切り替わりがつきすぎていてそこがちょっと面白かった。