高市首相の思想傾向(ideology)を批判する

 どんな思想の傾向をもっているのが高市首相なのか。

 すごく多くの人たちから推(お)されているのが、与党である自由民主党の高市早苗首相だ。

 安倍晋三元首相を受けつぐ。思想の傾向(ideology)として、安倍元首相のあり方によっているのが高市首相だ。

 そもそも、総括(そうかつ)しないとならない。反省しないとならない。総括や反省をすることがいるのが、安倍元首相のやったことだ。

 まずやらないとならない。先決となる問題だ。それに当たるのが、総括や反省だ。ほかのことをやる前に、先決問題要求として、安倍元首相が政治でやったことの総括や反省をして行く。それらをやらないと、日本の政治は先へと進めそうにない。前に進みづらい。先決問題要求は修辞(しゅうじ)学でいわれるものだ。

 悪いところがいっぱいあったのが、安倍元首相が政治でやったことだろう。悪いところがいくつもあったけど、それを見えないようにする。いくつもの悪いところをかくす働きをしているのが高市首相である。

 表すのと隠すのがある。あるものを表すことによって、別の何かをかくす。高市首相は、開示をになう。それによって、秘匿(ひとく)されることになるのが安倍元首相の悪いところだ。ほかのものを秘匿するために、開示をやっているのが高市首相だろう。たんなる(自己)開示なのではなくて、秘匿と組みになっている。

 仕組みとしては、高市首相をよしとすることによって、じかにではないけど、間接に安倍元首相をよしとすることになる。高市首相を経るようなかたちで、安倍元首相をよしとするかっこうである。

 周辺と核心の二つにふ分けしてみる。周辺が高市首相にあたり、核心が安倍元首相だ。周辺なのが高市首相であり、そこにとどまるものではない。おくのところにひかえているのが安倍元首相であり、そこにまで目を向けることがのぞましい。目を届かせる。

 形態(gestalt)の心理学では、地づら(ground)と図がら(figure)の二つがあるという。二つを転じることがなり立つ。高市首相を地づらとすることもできるし、図がらとすることもできる。高市首相を地づらとすることで、安倍元首相を図がらにすることがなり立つ。それとは反対に、安倍元首相を地づらにすることができる。高市首相を図がらにすることでそれをなせる。

 問題の所在となるのは、周辺のところなのではない。周辺のところだけを見ていると、問題の所在をとり落とす。おくのところにある核心にまで目を向けることによって、問題の所在をとらえることがなり立つ。

 周辺がだいじなのであるよりも、核心のほうがより大事だ。もっとも大事なのが核心であり、そのために周辺がある。核心を守るための役をはたしているのが、周辺である高市首相だろう。

 正しいことばかりをやったのが安倍元首相なのだったらよいけど、そうだとはできそうにない。悪いところがいくつもあった。経済で、悪いことがなされたのがあり、高市首相はそれを負うかたちになっているという。安倍元首相が経済でしでかした失敗を、高市首相は負わされている。経済における壁だ。経済学者の金子勝(まさる)氏による。

 核心のところを批判して行く。核心である安倍元首相の本質をぎんみする。核心を見て行くことがいるけど、その前に立ちふさがっているのが、周辺である高市首相だ。

 たんに周辺だけがあるのではなくて、核心と組みになっているから、周辺が手あつく守られることになる。高市首相が多くの人たちによってよしとされているのは、周辺を守るありようだ。周辺を守り、核心を守っている。そうした思想の傾向である。

 手前に立ちふさがっていて、目だつところにいるのが高市首相だけど、それを守るのであるよりは、おくのところにある核心を守るのが目的とされている。周辺を守るのは目的なのではなくて、それはたんなる手段だろう。核心である安倍元首相を守るために、周辺を守っているのにとどまる。

 高市首相が核心なのだったら、高市首相がもっとも大事だとできるけど、そうではなさそうだ。高市首相は核心みたいなあつかいをされていて大事にされているけど、じっさいには周辺にあたるものだろう。核心は安倍元首相であり、それを総括させない。反省させない。批判させないようにして、本質をぎんみするのをはばむ。

 他律(heteronomy)がある。何らかの強制に従って行動する。慣習によるありようだ。自明性をもつ。自明性の厚い殻(から)におおわれる。神話の作用がはたらく。あたかも自然なことであるかのようにされる。自然化だ。

 ものごとを隠すはたらきをもつのが神話(myth)だ。神話によって隠されているのが、安倍元首相が政治でやった色々な悪いことだろう。自明性の厚いからにおおわれているのがあるから、そのからにひびを入れて行く。からをこわすことを試みる。脱自然化して行く。

 いま多くの人たちからよしとされているのが高市首相なのだから、その高市首相を悪く言ったら、ばしばし叩かれてしまいかねない。悪く言うと叩かれてしまいそうだけど、そこを押して悪く言ってみると、思想の傾向になっているのが高市首相である。

 悪く言うのは、反高市首相だ。反高市首相は、反安倍元首相である。ちぢめて、反高市、反安倍である。反安倍が排除されたように、反高市もまた排除されそうだ。反安倍がぜい弱性(vulnerability)をもっていたように、反高市もまたぜい弱性をもつかもしれない。

 ぜい弱性をもつのはあるかもしれないが、だからこそ大事なのが反高市や反安倍だ。この二つのうちでどちらかといえば反安倍のほうがより大事だ。どちらも同じようなものだけど、周辺なのが高市首相で、核心なのが安倍元首相だから、安倍元首相を批判して行かないとならない。

 周辺として、手前に立ちふさがって、じゃまをするのはやめるようにするべきなのが、高市首相だ。安倍元首相のもついろいろな悪いところを見えづらいようにするのをやめるようにして、見えやすくしたい。

 どいてもらう。今いるところから、高市首相にどいてもらえれば、そのおくにいる安倍元首相の悪いところが見えやすくなる。類似性によっているのが高市首相と安倍元首相の二人である。修辞学でいわれる、類似からの議論だ。

 差異性がある。差異からの議論があって、それによって見てみると、安倍元首相は世襲の政治家だった。世襲制のようなありようだ。それとはちがうのが高市首相である。どちらも世襲だったら共通点をもつけど、そうではないので相違点をもつ。

 比べてみる。比較からの議論によってみると、類似性によりながらも、優劣をもつ。安倍元首相が優で、高市首相が劣だろう。高市首相はおそらく劣なのだから、今いるところからどいてもらうようにして、優である安倍元首相の悪いところをよりとらえやすくして行きたい。

 参照文献 『カルチュラル・スタディーズ 思考のフロンティア』吉見俊哉(よしみしゅんや) 『逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也(しんや) 『橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編』橋下徹 『JAPAN UNMASKED : The Character & Culture of the Japanese』Boyé Lafayette De Mente 『現代思想を読む事典』今村仁司(ひとし)編 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし) 『できる大人はこう考える』高瀬淳一 『思考のレッスン』丸谷才一(まるやさいいち) 『論理的な思考法を身につける本 議論に負けない、騙(だま)されない!』伊藤芳朗(よしろう) 『失敗の研究 巨大組織が崩れるとき』金田信一郎 『岩波小辞典 心理学 第三版』宮城音弥(みやぎおとや)編 『議論入門 負けないための五つの技術』香西秀信 『世襲議員 構造と問題点』稲井田茂(いないだしげる) 『究極の思考術 あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点十五』木山泰嗣(ひろつぐ) 『こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書』中島隆信 『ナショナリズム 思考のフロンティア』姜尚中(かんさんじゅん) 『倫理学を学ぶ人のために』宇都宮芳明(よしあき)、熊野純彦(くまのすみひこ)編 『構築主義とは何か』上野千鶴子(ちづこ)編