消費税減税と、やり直し(redo):やり直し、つまり民主主義

 減税が、もりあがっている。きうんが、高まっている。

 言いかえるとしたら、減税は、どのように言うことができるだろうか。

 今ある税のあり方を変えるのが減税なのだから、それをやり直しと言い換えることがなり立つ。

 言いかえをしてみると、減税をすることであるよりも、むしろやり直しが重みをもつ。やり直しのほうが、減税よりも、より重みをもつのである。

 何か具体のものをやり直すことなのが、消費税の減税だ。

 じっさいに何か具体のものをやり直すのは、あんがいやりやすいとは限らない。

 なんで、何か具体のものをやり直すのがあんがいできづらいのかといえば、それにはこういった理由をあげられる。

 もともとやり直しがしやすいようになっていないのであれば、何か具体のものをやり直そうとしてもそれができづらい。

 できるだけものごとをやり直して行くあり方なのが民主主義だ。日本では民主主義ができているのかといえば、そうとはできそうにない。民主主義であるよりも原理主義のあり方だ。

 たくさんのやり直しの機会があれば、民主主義のあり方だとできるけど、機会がとぼしい。機会がとぼしいのは原理主義のあり方である。

 なにか具体のものをやり直そうとするさいに、たとえば消費税の減税だったら、減税をすることだけが正しい。何が何でも減税をして行く。とにかく減税をして行くといったあり方だと、減税の原理主義になってしまう。

 民主主義によるあり方だったら、とにかく何がなんでも減税をして行くといったあり方を避けやすい。減税を民主主義でやって行くのであれば、できるだけそれをしんちょうになして行く。減税するのが正しいことなのか、それともまちがっていることなのかを、しんちょうにさぐって行く。

 さしあたって消費税のことはいったん少しわきに置いておけるとすると、日本の政治は民主主義ができているのかどうかがある。日本の政治は民主主義ができていないところがあり、原理主義におちいっているところがある。

 原理主義におちいっているところがあるのが日本の政治だから、その中で消費税の減税をやろうとすると、やり直しの機会がとぼしい中でそれをやろうとすることになる。やり直しの機会がとぼしい中でことをなそうとすると、暴走がおきてしまう。暴走に歯止めがかからないで、つっ走って行く。

 かんじんの消費税については少しわきに置いておけるとすると、それをとり巻く周りがある。周りを、よくして行く。周りとは、やり直しの機会を増やして行くことだ。

 消費税をとり巻く周りである、やり直しの機会を増やして行くようにすれば、たとえ消費税の減税ができなかったとしても、民主主義をなすことがなり立つ。原理主義によるあり方から、民主主義によるあり方にして行くことができるから、日本のあり方を良くして行くことがなり立つ。

 ちょっと話が消費税とはちがうけど、選択の夫婦の別姓だったら、それをなそうとするのは民主主義だろう。これまでの、強制の夫婦の同姓は、原理主義のものだろう。

 たとえよくないあり方であったとしても、それをやり直させないものなのが、原理主義だ。あいかわらず強制の夫婦の同姓をよしとする声が根づよくあるのがあり、そこからうかがえるのは、日本では原理主義のあり方になっているのがさっせられる。

 どういうことへ不満があるのかといえば、消費税についてであるよりも、むしろやり直しの機会がとぼしいことへの不満がおきている。消費税を減税することにうしろ向きで消極なのだと、日本の財政の安定は保てるけど、そのかわり原理主義のあり方がそのままになる。

 日本の財政の安定を保つことはいることなのだから、消費税の減税にうしろ向きで消極なのはあってもよいことだ。あってもよいことではあるが、そのいっぽうで、原理主義によるあり方から、民主主義によるあり方に転じて行く。どんどんやり直しの機会を増やして行く。

 やり直せないのだとまずいのがあって、あとでこうかいすることになってしまう。まちがったことをやってしまうと、あとでやり直しがきかないのがある。原理主義のあり方だと、やり直しの機会がとぼしいから、まちがったあり方が固定化されることになる。

 何がよくないことなのかといえば、消費税であるよりも、むしろ原理主義だ。原理主義のほうがより悪いとできるのがあるから、かりに消費税の減税をやろうとするのであったとしても、減税の原理主義のようだとよくない。減税の民主主義であれば、何が何でも減税をやろうとするのとはちがう。ばあいによっては、減税することを見直す。減税することを、やり直す。

 減税をしようとすることそのものがやり直しすることの一つではあるが、それそのものもまた、やり直しすることがなり立つ。減税がよいことなのであるよりも、民主主義がよいことだ。民主主義で、やり直しの機会をどんどん増やす。消費税が悪いことであるよりも、原理主義が悪いことなのだから、原理主義から脱することがだいじだ。

 本質をぎんみして行く。消費税の減税についてを批判してみると、それがよいのであるよりも、民主主義がよいことが浮かび上がる。どういうことが民主主義なのかといえば、改善だ。民間の自動車の会社であるトヨタ自動車でなされていることである。

 改善して行くのがよいことなのだから、それは消費税の減税についても当てはまる。いっさい改善しなくてもよいのだと、原理主義になってしまう。改善して行くようにするのであれば、それは消費税の減税そのものについても当てはまる。消費税の減税もまた改善されるべきことだ。

 報道と分析をしっかりとやって行く。民主主義であればそれらを十分にやって行くことがいるけど、日本の政治ではそれらが弱い。それらが弱いのがあるから、まちがったことがなされかねない。消費税の減税だったら、原理主義のありようになってしまう。

 しっかりとなされていなくて、おろそかになっているのが、報道と分析だ。日本の政治では報道と分析がおろそかなのがあるから、まず何よりもそれらをしっかりとやって行くようにするのが先決だ。先決の問題として、報道と分析を十分にやっていって、そのうえで消費税の減税をやるかどうかをさぐって行く。

 保守化してしまうとそのことが教義(dogma)になってしまう。いっさい外からの批判を受けつけなくなる。他からの批判に開かれていないありようだ。何ごとも保守化しすぎるとまずいから、消費税の減税も、そうならないように気をつけることがいる。

 合理なのはよいけど、それが行きすぎると教義になってしまう。教義にならないようにするためには、どんどん批判にさらされて行く。他からの批判に開かれたありようにして行く。

 乗りものでいえば、がっしりとした大船なのだと、保守化しやすい。かんたんに転ぷくするようなちゃちな小舟であったほうが、他からの批判に開かれたありようがなり立つ。小舟だったら、他からの批判に開かれているから、やり直しがきく。改善がなり立つ。

 大船ではなくて小舟のありようにしたほうがよいのがあり、とちゅうでやり直しがきいたほうが、あとでこうかいするのを防げる。とちゅうで立ち止まって、頭を冷やせたほうが、頭が熱して暴走して行くのにまったをかけられる。

 大船に乗ってしまうと、がっしりとしているから、かんたんに転ぷくはしないけど、そのかわりに他からの批判に閉じている。他からの批判が、聞こえなくなって、耳に入らなくなる。確証の認知のゆがみだ。肯定性の認知のゆがみである。

 認知のゆがみを避けるためには、どういう大きさの船に乗るのかで、大きいのではなくて、小さいのにはじめから乗るべきだ。たよりないけど、小さい船に乗ったほうが、原理主義におちいるのを避けられて、民主主義がなり立つ。

 関係し合うことがらが集まる。体系(system)としての日本は、関係し合うことがらの集まりだけど、それをやり直せるともできるし、やり直せないともできる。体系はやり直そうと思えばそうできるのはあるけど、何でもかんでもやり直せるとはできづらい。

 やり直しをしたくても、なかなかやり直しができなくなっているのが体系としての日本だともできる。そうかんたんには行かなくて、固定化してしまっているものが中にはある。柔らかさに欠ける。うまく行かないところがある。

 国ではなくて、人であっても、体系としての人の変わりづらさがある。体系としての人の自己同一性(identity)があり、それが固さをもつ。安定する。たとえよく変わろうと思っても、古いくせはなかなか変わりづらい(Old habits die hard.)。三つ子の魂百までである。体系としての日本は三つ子ではないから、柔らかさに欠ける。固さをもつ。くぼみ(niche)にはまりこむ。

 考えが柔らかければよいけど、固くなってしまう。考えが固くなるのは、感情と結びついたさいだ。ロシアの文豪のドストエフスキーは、人の考えの変わらなさを言う。いったんこうだと考えがおきて、それが感情と結びつくと、変わらなくなる。考えにこだわりをもつ。教義と化す。保守化である。

 参照文献 『カルチュラル・スタディーズ 思考のフロンティア』吉見俊哉(よしみしゅんや) 『逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也(しんや) 『橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編』橋下徹原理主義 思考のフロンティア』臼杵陽(うすきあきら) 『原理主義と民主主義』根岸毅(たけし) 『民主主義という不思議な仕組み』佐々木毅(たけし) 『反証主義』小河原(こがわら)誠 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし) 『双書 哲学塾 自由論』井上達夫構築主義とは何か』上野千鶴子(ちづこ)編 『トヨタ式「スピード問題解決」』若松義人 『自由思考』中村文則(ふみのり) 『社会学になにができるか』奥村隆編 『思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント』飯田泰之(いいだやすゆき) 『情報政治学講義』高瀬淳一 『科学的とはどういうことか』板倉聖宣(きよのぶ)