政権交代したほうがよいのだろうか。
どの政党が政権交代するかがある。それによって値うちがちがってくる。
野党のれいわ新選組が中心になって政権交代したら、すごい値うちがある。れいわの支持者の人はそう見なす。
あんまり値うちがないのが、いまの野党の第一党である立憲民主党による政権交代だ。
なんでそんなに値うちがないのかといえば、立憲民主党は自民党とそこまでちがわないからだ。与党である自由民主党と似たりよったりなのだ。
自民党をたおす。やっつける。自民党をたおすことにすごい値うちがあるのだったら、野党どうしがまとまり合える。野党の共闘がなり立つ。
どうしても自民党をたおすことがいる。どうしても政権の交代がいる。政権の交代が大義になるとすれば、野党どうしでまとまり合えて、共闘がなりたつ。
れいわ新選組が中心になって政権の交代をするのなら、大義になる。れいわの支持者であればそう見なす。
どの政党が中心になるのかで、立憲民主党による政権の交代であれば、あんまり大義にならない。
政権の交代が大義になるのであれば、みんなにとってすごい良いことなのを示す。立憲民主党だとそれがなりたちづらい。れいわの支持者の人が不満をいだく。満足できない。
現実論と理想論にふ分けしてみると、現実論の政権の交代なのが立憲民主党によるものだ。理想論の政権の交代はれいわによるものである。
とんでもなく良くなることが望めるのが、れいわによる政権の交代だ。理想論による政権の交代である。
そんなに良くなることが望めないのが、立憲民主党による政権の交代だ。理想論ではなくて現実論によるものだからである。
あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるのか。菅直人元首相の夫人による問いかけだ。それと同じように、立憲民主党による政権交代で、いったい日本の何が変わるのか、と問いかけることがなり立つ。
どこまでの望みを政権の交代に抱けるのかがある。れいわが中心になるのだったら、(れいわの支持者にとっては)大義になるから、とんでもなく望みを抱ける。すごい高い望みをもてるのである。
そこまで政権の交代に望みをもてない。どの政党か(れいわか、立憲民主党か)によってちがいが起きるのであるよりも、むしろ政権の交代そのものにそこまで望みを持てないのである。どの政党が中心になるのであれ、政権の交代をしたところで、そこまで変わらないのである。
望みを持てたり持てなかったりするのであるよりも、それを持てない現実をつきつけられる。日本の現実を見てみると、望みを持ちづらいのがあって、その現実をつきつける働きをするのが立憲民主党だ。現実から目をそむけないで、現実から逃げないようにするのなら、あんまり望みを持てないことになる。
だから何なんだ(so what?)となるのが、立憲民主党による政権の交代である。あんまり自民党と変わらないのであれば、政権の交代をしたところで、だから何なんだとなる。
なんで政権の交代をしても、(おおすごいなとはならないで)だから何なんだとなるのかといえば、日本の政治の不信が根深いからなのがある。政治への不信や猜疑(さいぎ)が強い。政治を信頼できない。そうかんたんに、政治への不信がなくならない。
政権の交代をしても、政治への不信はそうたやすくは無くならないから、立憲民主党による政権の交代は、大義になりづらい。だから何なんだにならざるをえないのである。だから何なんだになってしまうのはあるけど、逆にいえば、そうなったほうが良いのもある。
なんで政権の交代が大義にならないほうが良いのかといえば、現実はそんなものだからである。現実論によるのだとすれば、期待をそこまで持てないのが日本の現実だ。期待が大きければ大きいほど、うら切られたときに受ける打撃も大きいから、あんまり期待しないほうがうら切られづらい。
思った通りになるのなら良いけど、そうならない。思っていたのとちがう。期待がうら切られてしまう。確かなのではなくて不確かさがある。不確実性だ。確実にこうだとは言い切れないのがいまの時代である。断言できづらい。先行きが不透明だ。未曾有(みぞう)である。
すごい不信がおきているのがいまの日本の政治だから、そんじょそこらのことではそれが無くならない。並みたいていのことでは改まらないのである。すごい不信があるのが、うって変わってすごい信頼できるようになったら、日本ばなれしている。日本の政治ではないみたいだ。
不信や猜疑があったほうが日本の政治らしい。乱ざつさ(entropy)がすごくたまっていて、負によっているのが日本の政治だ。日本らしからぬものなのが、信頼できる政治だ。信頼の社会へ移ることがいるのがいまの日本だけど、めどがまったく立っていないのが現状である。
参照文献 『増補 靖国史観 日本思想を読みなおす』小島毅(つよし) 『カルチュラル・スタディーズ 思考のフロンティア』吉見俊哉(よしみしゅんや) 『逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也(しんや) 『究極の思考術 あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点十五』木山泰嗣(ひろつぐ) 『論理的な思考法を身につける本 議論に負けない、騙(だま)されない!』伊藤芳朗(よしろう) 『信頼学の教室』中谷内一也(なかやちかずや) 『双書 哲学塾 自由論』井上達夫 『社会的ジレンマ 「環境破壊」から「いじめ」まで』山岸俊男 『政治家を疑え』高瀬淳一 『構築主義とは何か』上野千鶴子(ちづこ)編 『うその倫理学』亀山純生(すみお) 『安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方』山岸俊男 『現代思想キイ・ワード辞典』鷲田小彌太(わしだこやた)編