消費税に、状況をもち出す。状況をくみ入れてみる。
状況の思考によって消費税をとらえてみるとどういったことが分かるだろうか。
なんでアベノミクスは失敗したのかがある。なぜ安倍晋三元首相のアベノミクスは失敗してしまったのかで、消費税を上げたからだとされるのがある。
消費税を上げたうえで、そのうえで消費税をとり巻く状況をよくする。アベノミクスがもしも成功していれば、消費税をとり巻く状況がうんと良くなっていたはずである。
上げなければよかったものなのが消費税なのだとはできそうにない。アベノミクスが成功するかしないかは、消費税を上げるか上げないかにかかっていたのではない。消費税を上げたうえで、さらにそれをはねのけるくらいに状況を良くすることができる。それくらいのすごいことが、アベノミクスには期待されたのである。
縮みと広がりの二つをもち出してみると、広がりによっていたのがアベノミクスだ。広がりとは、消費税をとり巻く状況をうんと良くできるものだ。消費税を上げることによっておきる負のところを、ふき飛ばす。消費税によってもたらされる負のところをうわ回るような正をもたらす。
広がりによるのではなくて縮みによってアベノミクスをとらえることもなりたつ。縮みによるのであれば、状況を良くできない。消費税をとり巻く状況を良くすることができないから、消費税を上げたら負のことがおきてしまい、それが重くのしかかる。負が、正をうわ回ってしまう。
縮みによるのではなくて、広がりによっていたのがアベノミクスだ。広がりを目ざすものだったけど、期待がうら切られた。成功すればよかったけど、失敗してしまったので、その失敗をごまかすために、縮みがもち出されているのである。もともと広がりによっていたのが、縮みにすり替えられている。
成功できずに失敗してしまったのがアベノミクスだけど、状況を良くすることはやりようによってはできるかもしれない。
広がりによるような、うんと経済を良くしたり成長させたりすることができれば、消費税によっておきる負のところをはねのけられる。それだけではなくて、状況を良くするためには、ほかのやり方もある。
財務省は、すごいきらわれている。不信や猜疑(さいぎ)を持たれているのである。緊縮の財政を教義(dogma)にする。教条主義の宗教だ。ざいむ真理教とも言われているのがあるから、財務省と人々とが、共に対話して行く。おたがいに交通(communication)し合う。合意を目ざす対話をして行く。交通の行動だ。
政治において、統治(governance)が悪いのがわざわいしているのが日本である。統治についてを問いかけてみると、悪くなっている。そのことが、消費税に悪く働いている。人々の租税(そぜい)への抵抗がよけいに強まる。もともと日本人は租税への抵抗が強いとされているけど、それがなおさら強まってしまう。租税の抵抗とは、税金を払うのをきらうことだ。
よい統治だったら、日本は良くなる。人々が生きて行きやすい。幸福になりやすい。不幸になりづらくなる。よく生きて行くこと(welfare)がなりたつ。
目に見えないものなのが社会関係資本(social capital)だ。社会関係資本が厚ければ、状況を良くできる。消費税をとり巻く状況を良くしやすいけど、厚みがうすい。安倍元首相は経済ではアベノミクスをやったけど、それ以外の政治においては、社会関係資本の厚みをめちゃくちゃうすくしてしまった。
アベノミクスが失敗したのに加えて、経済ではないそれ以外のところで、安倍元首相の政権は、状況を悪くした。社会関係資本の厚みをうすくしてしまい、消費税をとり巻く状況が悪くなった。
それそのものではなくて、その周りのところである、消費税をとり巻く状況をとり上げてみると、状況が悪い。状況が悪いから、消費税がすごいとんでもなく悪い税みたいに見なされている。とてつもなく悪い法(法律)であるかのようにされている。不正な制度のようにされている。
それそのものを改めるのでも良いけど、それとはちがうものとして、状況を良くして行く。状況を良くすることが目ざされていたのがアベノミクスだ。そのように見なしてみたい。そう見なしてみた上で、状況を良くすることができなかった。アベノミクスは失敗したのである。
参照文献 『信頼学の教室』中谷内一也(なかやちかずや) 『できる大人はこう考える』高瀬淳一 『カルチュラル・スタディーズ 思考のフロンティア』吉見俊哉(よしみしゅんや) 『逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也(しんや) 『環境 思考のフロンティア』諸富徹(もろとみとおる) 『あいだ哲学者は語る どんな問いにも交通論』篠原資明(しのはらもとあき) 『こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書』中島隆信 『「縮み」志向の日本人』李御寧(イー・オリョン) 『橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編』橋下徹 『十八歳からの格差論 日本に本当に必要なもの』井手英策(えいさく) 『安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方』山岸俊男 『入門 パブリック・リレーションズ 双方向コミュニケーションを可能にする新広報戦略』井之上喬(たかし)編 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし)