危険な政党の真実:政党がもっている危なさを考察する

 政党が、不祥事をなす。

 政党のなかで、悪いことがなされたさいに、どのようにするべきなのだろうか。

 すごく良いとされている政党であったとしても、悪いことをなす。悪いことが行なわれてしまう。不祥事がなされることがある。

 ふつうだったら、すごく良いとされている政党であるのならば、まさか悪いことはしないだろう。悪いことがなされることはないだろう。不祥事をしでかすようなことはないだろうとされることになる。

 あんがい危ないのが政党だ。たとえすごく良いとされている政党であったとしても、まったく悪いことをなさないとは言い切れそうにない。いっさい悪いことをしないのだとは断言することはできない。不祥事をしでかすことがある。

 比べてみると、国は悪いけど、政党は良い。国は悪さをすることが多い。それを、ちゃんとしたまっとうな政党が批判をして行く。国の悪さを、政党が批判をして行くのはよいことだ。

 ぎゃくに、政党の悪さを、国が批判することがあってもよいのである。あんがい危ないところがあるのが政党だ。

 なぜいがいと政党は危なさを持つのかといえば、集団の大きさがやや小さめだからである。国よりも、集団の大きさが小さめである。小さい集団がもつ危なさは、それよりも大きい集団によって批判されることがあって良い。

 その宗教を信じている信者にとっては、自分が入信している宗教が良いのだと見なす。自分の教団は良いことをなしている。そう信じこんでしまう。信者は信じこんでしまうから、視野がせばまる。教団が悪いことをやっていても、それを認めない。

 悪い教団は、それよりも大きい集団である国などによって批判されることがいる。教団の中にいる信者は、教団の悪いところが見えなくなっているから、教団から損や害を受けてしまう。

 悪い教団であったとしても、信者はそれを良い教団だと見なす。政党でもそれと同じようなことになり、その政党の支持者にとっては、政党が悪いことをなしたのだとしても、認められなくなる。あくまでも自分が支持する政党は、良いことしかやらない。政党がまちがったことを言ったりやったりするわけがない。そう信じこんでしまう。

 肯定性の認知のゆがみがはたらく。確証の認知のゆがみだ。自分が支持している政党の、良いところしか目に入らない。悪いところは目に入らなくなる。まちがったことを政党が言ったりやったりしても、それをまともには受けとめることができない。認知がゆがんでしまう。

 気をつけないとならないのは、宗教を信じるように、政党を信じてしまうことである。宗教の教団の信者のようになってしまう。肯定性(確証)の認知のゆがみがはたらくから、政党の悪いところやまちがいを受けとめられなくなるのである。

 国は悪いことやまちがったことを言ったりやったりすることが多いから、それをどんどん批判して行く。国を批判して行くのは良いことだけど、それだけではなくて、政党の悪いところやまちがったところも批判されるべきだ。

 たとえすごく良いとされている政党であったとしても、悪いところやまちがいがまったくないとはできないから、政党を信じるのであるよりも、うたがって行く。すごく良いとされている政党の代表者がいるのだとしても、その代表者は、すべての支持者をまんべんなく代理しているわけではない。表象(representation)なのが代表者だ。支持者そのもの(presentation)なのではない。

 表象はうそをつく。心の中の像(image)を外に表現したものなのが表象である。政治家は国民の表象である。国民とは、ずれている。政治家は国民にしばしばうそをつく。政党の代表者は表象に当たるから、支持者にうそをつく。表象はうそをつくことがあるから、批判されることがいる。

 すごく良いとされる政党だったら、その代表者もよい政治家かもしれないけど、いちおううたがっておく。代表者が言うことをそのまま丸ごとうのみにはしないようにしておく。代表者は表象なのだから、うそをついていることがある。代表者がいっさいうそをつかないとは断言できそうにない。

 参照文献 『個人を幸福にしない日本の組織』太田肇(はじめ) 『組織論』桑田耕太郎 田尾雅夫 『こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書』中島隆信 『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』小川仁志(ひとし) 『現代思想を読む事典』今村仁司編 『双書 哲学塾 自由論』井上達夫 『「説明責任」とは何か メディア戦略の視点から考える』井之上喬(たかし) 『うその倫理学』亀山純生(すみお) 『超常現象の心理学 人はなぜオカルトにひかれるのか』菊池聡(さとる) 『うたがいの神様』千原ジュニア 『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』細野真宏 『法律より怖い「会社の掟」 不祥事が続く五つの理由』稲垣重雄 『政治家を疑え』高瀬淳一 『考える技術』大前研一