アメリカの国や大統領が流す情報は信頼することができるものなのか―国や大統領による情報統制と国民の心脳が操作されること

 アメリカの大統領選挙は盗まれた。不正があった。まえのアメリカの大統領だったドナルド・トランプ氏はそう言っていた。トランプ氏が言っていることは当たっていることなのだろうか。それについてを見るさいに民主主義と情報の点から見てみたい。

 民主主義と情報の点から見てみられるとするとアメリカの大統領選挙についてをどのように見なすことができるだろうか。民主主義においてよい情報のあり方とは情報が民主化されていることだ。情報が国民に開かれている。

 国民の知る権利が満たされるようにさまざまな情報が流通していることがいる。さまざまな情報が国民に広く知らされていないと、政治において喜劇かもしくは悲劇の序章かまたはその両方が引きおこることになる。国民の自己統治と自己実現のためには、国民は情報によって武装することがいる。アメリカの大統領だったジェームズ・マディソン氏はそう言ったという。

 マディソン氏が言ったようなよい情報のあり方とはちがい、悪い情報のあり方とはいったい何だろうか。それは情報統制が行なわれることだ。これは戦前や戦時中の日本の国において行なわれたことだ。戦前や戦時中の日本の国では大本営発表が行なわれた。国にとって都合が悪い言論がきびしくとりしまられていた。国民にほんとうのことが知らされなかったのである。国民が適した判断をすることがいちじるしくさまたげられた。

 国によって情報統制が行なわれてしまう。それがおきることは可能性としてあることであり、国民の心脳が操作されることになる。アメリカではこれまでに国によって国民の心脳を操作することが行なわれてきていて、アメリカが戦争をするさいにアメリカはよいことをしているといった情報の操作が行なわれてきた。ほんとうの戦争のありさまが赤裸々に報道されているのだとは言いがたい。アメリカの国を美化した物語がつくられて流される。

 国にとって都合がよいように国民をしたがわせるさいに行なわれるのが情報統制であり、これによって国民の心脳が操作される。これまでにすでにそれが行なわれてきているのがあり、そのことについてをうたがうことができる。戦争などのさいにいぜんからそれが行なわれてきているのである。

 国がなす情報統制をうたがうことができるのがあるから、そのことをくみ入れられるとすると、アメリカの大統領選挙では、右と左のどちらの陣営にたいしても国民の心脳を操作しようとしているうたがいを持てる。右と左の陣営がある中で、右の陣営はまったく国民の心脳を操作しようとはせず、何もつつみ隠さない。それとはちがい左の陣営は国民の心脳を操作しようとたくらむ。そういった見かたはなりたちづらい。右の陣営もまた国民の心脳を操作しようとしているうたがいが濃いからだ。

 右の陣営にも左の陣営にもどちらにも気を抜くことができないのだとすると、そこでいることになるのは悪い情報のあり方を改めて行くことではないだろうか。国が情報統制をすることがないようにして、情報を民主化して行く。

 アメリカはすぐれたところをもっている国ではあるが、まだまだ情報の民主化が理想といえるほどにはできているとは言い切れず、国は情報操作をしているところがあり、国民の心脳が操作されている。それが見られたのがアメリカの大統領選挙の流れの中でアメリカの連邦議会の議事堂に乱入する犯罪がおきたできごとだろう。この犯罪がおきたのは、国(トランプ氏)が国民の心脳を操作していて、情報統制をしていることが大きいように察せられる。

 アメリカの大統領選挙の流れの中でアメリカの連邦議会の議事堂に乱入する犯罪がおきたのは、マディソン氏の言うところの悲劇そのものまたはその序章に当たることだと見られる。それがおきてしまったのは、情報が十分に民主化されていないのが悪くはたらいた。国(トランプ氏)によって情報統制がされてしまっていて、国民の心脳が操作されている。それが改まるようにして情報が民主化されるようにしないと、大小の悲劇がおきることを防げないかもしれない。

 参照文献 『頭のよくなる新聞の読み方 こうすれば情報で稼げる』正慶(しょうけい)孝 『情報政治学講義』高瀬淳一 『心脳コントロール社会』小森陽一