ウイルスの感染の広がりと自粛とごみ―資本主義とごみの生産

 不燃ごみを出す日に、不燃ごみの袋がいっぱい外に出ていた。それぞれの家の前に不燃ごみの袋が並んでいた。

 地域のごみの収集センターの前を通ったら、車がいっぱい並んでいた。その車の列は、粗大ごみなどを捨てに来た人たちだと見うけられる。

 いまは新型コロナウイルスへの感染が広がっているから、自粛するように言われていて、家にいることになる。それで家の中の掃除をする人が多くなっている。掃除をしてごみが出るから、ごみの量が多くなって、ごみの収集にたずさわる人たちはいつもより以上に大変かもしれない。

 資本主義の経済はごみを生む。物が廃物と化す。哲学者のヴァルター・ベンヤミン氏はそれをさし示したとされる。資本主義そのものが歴史におけるくずであり、幻想(ファンタスマゴリー)であり夢の形象であるということだ。

 作家のシオドア・スタージョン氏によるスタージョンの法則では、あらゆる分野のおよそ九割のものはくずだとされる。物だけにかぎらず情報でもくずが生み出される。情報のごみではまちがった内容のものや的はずれなのやとくに役に立つものではないものがある。具体の例としてはこのブログの記事がそれに当たり、九割のくずの中に入っている見こみは高い。

 参照文献 『ベンヤミンの〈問い〉 「目覚め」の歴史哲学』今村仁司