問題の解決の手だてとして行なわれる布マスクの配布と、布マスクの問題

 自分が決めたことだからということで、首相は布マスクをつけつづけている。首相の顔の大きさに布マスクが合っているとは見なしづらく、やや小さめだ。

 首相は自分が決めたことだからか、自分で身をもって布マスクをつけているようだ。政権のほかの大臣は布マスクをつけているところを基本として見かけない。政権に属する大臣がみなそろって布マスクをいつも身につけていてもおかしくはない。そうではないのは、布マスクの有用性があまり高くはないことが疑われる。

 首相が配ることを決めたとされる布マスクは、改めて見てみると(改めて見るまでもないかもしれないが)、お笑いでいうつっこみどころが少なくない。

 そもそもなぜ個人ではなく世帯にたいして配るのかや、なぜ枚数が二枚なのかがある。効果があまり無いとされる布マスクなのはなぜなのか。配られた布マスクの中に不良品があるのや異物が混入しているものが出ているおかしさがある。マスクであるからには、汚いものではなくてきれいなものをつけたいものだが、衛生の点でまずさがあるのなら使うのを避けておきたい気持ちがはたらく。

 布マスクをつくって配ることをになう会社が数社あるとされる。それらの会社は布マスクに不良品が混ざっていることを受けて、布マスクを回収することを決めたという。改めて布マスクの品質を確かめるように見直して、不良品が出ないようにして行く。

 会社が見直しの動きに出たことはそれはそれでよいが、もしもつっこむことができるとすると、かりに不良品ではない布マスクであったとしても、大きさがやや小さめであるとか、有効性や効果がさして高いとは言えないのがあるから、布マスクをつくって配ることありきではなくてもよいのだというふうにも見られる。必ずしもそれありきではなくてもよいのではないだろうか。