学校で身につけるマスクの色の適否

 学校で生徒たちが身につけるマスクは色は白いものでなければならない。それ以外の色はよくない。そういう意見があるようだ。

 それにたいして、新型コロナウイルスへの感染が社会の中で広まり出している中で、いまはとにかくマスクを身につけることが大事なのだから、色は白ではなくても何色でもよいという見かたが投げかけられている。

 マスクの色は形式に当たり、機能は実質に当たる。そう見なせるのだとすると、色である形式によって機能である実質は左右されるわけではない。色である形式は何色であったとしても、それによって機能である実質が変わるのではないから、あくまでも実質が肝心なのだということでは、白でなければならないとは必ずしも言えないかもしれない。

 人それぞれでちがいがあるのは十人十色であることだが、マスクもまた白だけではなくてほかの色もまたあってもよい。多様であってよい。白ではないほかの色を排斥することはなくてもよいことで、マスクの必要性が高いときにはとくに、白ではないほかの色を包摂(許容)するのも手だろう。

 参照文献 『究極の思考術 あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点十五』木山泰嗣(ひろつぐ)