日本とはちがって、イギリスは大(アメリカ)に事(つか)える事大主義ではないようだ

 アメリカの大統領がイギリスをおとずれた。国賓としておとずれたのにもかかわらず、アメリカの大統領にたいして、大規模なデモが行なわれた。アメリカの大統領に反対するデモに、イギリスでは二十五万人ほどが参加したという。

 イギリスではデモがおきたほかに、新聞がアメリカの大統領のことを批判したり、野党の党首が批判を投げかけたりしたという。日本にアメリカの大統領がやって来たときとは大ちがいだ。日本では、アメリカの大統領に首相がひたすらとり入ろうとしていた。

 イギリスのことはくわしくは分からないが、日本では警察が国民にたいして抑圧的すぎるのではないだろうか。日本では、政治の意思を大きな町で表明しようとすると、すぐに警察が多数やってきてとり囲んでくる。これは国家の権力の手したである政治警察のあり方だ。国民のほうを向くべきなのにもかかわらず向いていないのである。国家の権力の顔色ばかりをうかがっている。

 日本の警察は、国民が政治の意思を表明する自由を制限することばかりをしている。国民が政治の意思をもっと表明してもよいというのがあるけど、それにたいして、過干渉になっていて、国民の意思表示の権利を侵害しているところがある。

 何から何まで、警察のやっていることがおかしいと言うつもりはないが、あまりにもことなかれ主義で、国家の権力にたいしておよび腰で、国民の上に立っているというかんちがいをしているときがあるように見うけられる。

 参照文献 『警察はなぜあるのか 行政機関と私たち』原野翹(あきら)