権力者(やそれに加担する報道機関)による情報の歪曲という悪夢

 いまの首相による政権のアベノミクスでは、数値がごまかされている。そうした疑いがもたれている。厚生労働省の統計の不正では、それが二〇〇四年にまでさかのぼれるのだという。いまの首相による政権にはじまったことではなかった。

 二〇〇四年から数値のごまかしが行なわれたのは、自由民主党公明党の連立政権や、省庁の役人によって、国民にじっさいのありようを知らせないようにするためだったのだという。そのころから国民にじっさいのありようを知らせないために、数値をいじって、粉飾決算や改ざんが行なわれていたのだ。

 いまの首相は、旧民主党の政権は悪夢だったと言っている。この悪夢というのは、いまの首相による政権やかつての自公政権や役人による、公の情報のごまかしや改ざんや大本営発表にこそ当てはまるものではないか。

 旧民主党がいたらなかったのは、それまでの政権によって行なわれていた不正やごまかしを、徹底して追求せず、国民につまびらかにして明らかにしなかったことについては言えるかもしれない。

 参照文献 『財政危機と社会保障鈴木亘(わたる) 『頭のよくなる新聞の読み方』正慶(しょうけい)孝