産◯新聞は経営が苦しいのだという。多数の社員に退職をうながしている。新入社員は二名だけだという。産◯新聞は右寄りで、いまの首相による政権にすり寄っている報じ方をしている。それでも経営が苦しいとは大変だ。
いまの首相による政権の経済政策であるアベノミクスが、もし本当にうまく行っているのであれば、産◯新聞の経営がうるおっているはずだ。産◯新聞にもまた当然のことながら恩恵があるのでないとおかしい。右寄りで、いまの首相による政権にすり寄っているのだから、それでいて経済の恩恵だけが受けられないというのはわりに合いそうにない。
なぜ産◯新聞に、アベノミクスの温かい風が吹かないのだろうか。冷たい風が吹いてしまうのだろうか。もしアベノミクスが、日本の社会においてすみからすみまで温かい風を吹かせられているのであれば、産◯新聞にもまた温かい風が吹いているはずだ。冷たい風が吹いているとはなりづらい。
産◯新聞に冷たい風が吹いているのだとすれば、それはアベノミクスが温かい風をすみからすみまで吹かせられていないことを示している。それをあかし立てしていることになるのではないか。温かい風ではなく冷たい風が吹いていることを、身をもって示しているのが、産◯新聞の経営の苦しさだと見られる。
アベノミクスで、日本の社会のすみからすみまで温かい風が吹いているというのは、戦時中の神風神話のような気がしてならない。日本の社会がとてもうまく行っているのであれば順風満帆だ。色々なことがそのようにうまく行っているのではなくて、逆風がいたるところに吹いている。逆風や冷風を吹かせているもとになる大きなものとして、いまの首相による政権やいまの与党があるとしたら、ありがたくも何ともない。