温泉に入ることによる体へのよい効果

 温泉による体へのよさがある。温泉医学では、総合的生体調整作用(general conditioning action)または非特異的変調作用というものがあるという。体がひずんでいるのが整う。体の色々なはたらきが正常化する。およそ二から三週間ほど温泉で静養することでそうした効果があるという。

 一般の家庭でのお風呂による入浴と、温泉地で温泉に浸かることのちがいは何か。それは浴槽の大きさであるという。温泉地の温泉では一般の家庭のお風呂よりも浴槽が大きい。浴槽が大きくて、その中に入っている湯量が多いため、体への浮力が大きい。浮力が大きいと体によい効果があるという。

 大きな浴槽の中でお湯に浸かることで、体にとって最適な姿勢に初期化されて保たれる。そのことで体の血行がよくなる。こうした効果が温泉にはあるそうで、これは温泉にかぎらず、一般の家庭のお風呂よりも大きめの浴槽(銭湯など)であればよいということだ。

 参照文献 『温泉の医学』飯島裕一 『首姿勢を変えると痛みが消える』山田朱織(しゅおり)