国会において、タブレット端末を使うことの効用

 国会でタブレット端末を用いることを試みる。野党の議員はそうしたが、与党によって拒まれた。与党いわく、これまでに前例のないことであるために認められないのだという。

 国会においてタブレットを用いることを認めるかどうかを、前例主義ではなく、功利主義によって与党は判断したほうがよいのではないか。前例にないから駄目だという前例主義は、おもに役人の発想だ。いついかなるさいにも適したものだとは見なしづらい。

 タブレットを使うことに効用があることが見こめるのであれば、国会において野党の議員がタブレットを使うことが、日本にとっての益につながる。効用が高いことが見こめるのであれば、それを認められたほうが、全体の効用の総量は高くなる。

 タブレットを使うことがよいかどうかを議論することがあってもよい。議論を抜きにして、たんに前例がないということだけによって、使うのは駄目だとするのは、正しい結論が導かれたとは言いがたい。まちがいなく害しかなく、絶対に駄目だというのではないのであれば、試しに使ってみるという手がとれる。それでよかったら本格的に使ってみるということができる。