いまの首相による政権を言うさいに個人としては違和感を感じるのがある

 日本の憲政史上において、最長の政権になる。いまの首相による政権はそうなるかもしれないという。この言い方において、憲政ということが言われているのがとても引っかかるところだ。

 いまの首相による政権において、憲政というのはしっくりくるものではなく、似合わないものと言ってもよいものではないだろうか。いまの首相による政権に、憲政ということをできれば言ってほしくない。それをおとしめたりぶち壊したりしているように見うけられるからだ。守ろうとしているようには見なしづらい。

 たんに政権についているだけで、日本の憲政の中に位置づけられるという見かたはできるだろう。形だけをとればそうだけど、中身(内容)を見れば、いまの首相による政権は、憲政として、議会政治を豊かなものにしてはいない。貧しいものにしてしまっていると見るしかない。憲法を守るという立憲主義をないがしろにしているのもある。

 国会において、いまの首相による政権は、ご飯論法や信号無視話法を多く用いている。質問にまともに答えない。それで平気でいるしまつである。与党である自由民主党は、いまの首相による政権にたいして批判をするどころか、そのていたらくの背中を押している。ちょっと大げさかもしれないが、独裁や専制とは言えても、中身が憲政とは(とてもではないが)言えないのではないだろうか。