前提条件としての論理(ロジカル)と非論理(イロジカル)

 論理なのか非論理なのか。そのちがいを見られるのがある。

 二分法として論理なのか非論理なのかを見られる。これは二項対立のものだ。論理によるのがすぐれていて、非論理なのは劣っている。

 二項対立では論理は優で非論理は劣だとできるが、これを反転させることができるとすると、一方が優で他方が劣だといついかなるさいにも言えるとは必ずしもできづらい。

 均質で均一になっているのなら、同一さや標準のあり方が成り立つ。しかし、非均質や非均一なのであれば、非同一や非標準となるので、ちがいがおきてくる。

 もともとが論理によっているのであれば、論理によるのが優でそうでないのを劣とできる。しかし、その逆にもともとそこまで厳密に論理によっていないのであれば、論理によりすぎるのではなくよりすぎないのが優となる。論理によりすぎないほうがむしろ理にかなうことがある。ゆるい(ファジー)論理や、多数の論理(パラロジー)によるものだ。

 断定するのではなく、言い切らない形によるがい然性によるのがある。ていどのちがいによるものである。完全というわけには行かず、中に矛盾を含むのを避けられない。不完全となる。人間のなすことには合理性の限界がつきまとう。矛盾においては、正(テーゼ)だけではなく反(アンチテーゼ)があることで対立が引きおこる。