年金の支給の時期を遅らせる。そうすることで受けとれる年金の額が増える。年金の額が増えるということで、支給の時期を遅らせる方向に国民をもって行く。
年金を支給する時期を七〇歳くらいまで遅らせると、これだけの多くの額がもらえるようになる。七〇歳くらいまで現役で働くことができるようにして行く。いまの首相による政権はそうしたことを打ち出しているという。
年金のあり方そのものが不可解なのがある。国がつぶれるのではないかぎり年金は大丈夫だということだが、政権や役人のひどいていたらくをくみ入れると心配だ。これまでの(今のもそうだが)政治の失敗によって、それまでは積立方式だったのが、いつのまにか途中から賦課(ふか)方式に移ったのだという。社会保険料の負担の重荷が若い世代にとくに(そのほかの世代にも)多くのしかかってしまっている。
七〇歳くらいの高齢になっても働きつづけられるようにして行くのであれば、労働のあり方を抜本的に見直さないとならないのではないか。
いちばん深刻なのは、労働の法律がきちんと守られていないことで、人間としてのまっとうな働き方を労働者ができていないのがある。これができていないのがあるのは無視することができそうにない。高齢になるまで、長きにわたって働きつづけることは難しいことになるからである。
すべての世代にわたって、すべての労働者が人間としてのまっとうな働き方ができるようにして行ければよい。それを十分に保証することによって、安心して高齢になるまで長きにわたって労働者が働きつづけることができるようになる。いまのあり方では、恵まれた一部の人を除いて、ほとんどまったくと言ってよいほどのぞめないものだろう。
労働に価値を置きすぎないようにすることと、労働時間の短縮と、労働の分け合いは、個人としてはぜひとも行なわれてほしいものだ。
労働者の権利が十分にとられることがいるのは、もともと不利な立ち場に置かれやすいのを穴埋めするためだという。不利な立ち場に置かれやすいのを是正して、権利が十分にとれるようにして行く。
権利がとれるようにする決まりを守るというのは、その大もとにある憲法で決められたことを守り、現実のものにして行くことをあらわす。いまの首相による政権のあり方は、ひどくそれがないがしろになっていて、損なわれてしまっている。社会もまたそうなっている。