医学部の入学試験で、かげでこそこそと一方の性を減点していたことにおける、じっさいの前提条件のちがいをあげられる

 男性よりも女性に不利な入学の試験のしかたをする。それをおもて立ってやらずにかげでこそこそと行なう。かげでやっていたこと(の一部)が発覚しているのがある。

 女性に不利な入学の試験のしかたをしていたことのわけとして、医師の世界では男性のほうが適合していて女性はそうではないというのが言われている。この見なし方は必ずしも正しいとは言えそうにない。

 三つの可能性があげられる。一つ(一番目)には、言い訳として言われている通りに、男性のほうが適合しやすく女性はそうではないのがある。医師の世界においては男性のほうが一般的に優秀だというものだ。

 もう一つ(二番目)には、男性と女性は能力において差はないというものがある。性別によってちがいがあるのではない。

 さらにちがうもの(三番目)として、じつは言い訳による見なし方とはまったく逆で、一般的に男性よりも女性のほうが医師の世界で優秀だというのがある。じっさいには女性のほうが男性よりも一般的に能力が高い。

 この三つの前提条件のちがいがあげられる。一番目の前提条件がとられることで、女性に不利な入学の試験のしかたがとられていた。この前提条件とはちがうものである、二番目と三番目のものを見ないとならない。

 総合的に見たら、二番目と三番目の前提条件が当てはまることがあるのではないか。そうだとしたら、一番目の前提条件による言い訳はまちがいということになる。