制度そのものや、日本の国や経済がブラックだというのがある(ブラックを含んでいる)

 技能実習生制度では、外国の人が日本にやってくる。本国から日本に来るさいに、甘いうたい文句などでだまされているのがあるという。多額の借金を背負わされて、日本で安い賃金による労働力としてこき使われてしまう。日本での悪い状況から抜け出すことが難しくなる。

 国と国とをまたいだ、口入れ屋の活動をゆるしてしまう。技能実習生制度にはそのまずさがおきているのがうかがえる。戦前の日本には口入れ屋がいたという。これは職業紹介業者であり、この業者はうたい文句によって労働者をだまして、中間搾取を行なっていた。労働者は多額の借金を負いがんじがらめになり苦しむ。

 口入れ屋は、紹介を行ない、労働者を貸し出すことで利益を上げる。労働者は超過の搾取をこうむり、不幸におちいる。戦後になってこれは禁じられるようになった。原則として労働者を直接に雇うようにした。直接に雇うようになってはいるものの、戦前の中間搾取のあり方は、派遣業者という形で戦後になってまた復活してしまっているのはある。

 国と国とをまたいだ口入れ屋の活躍を許してしまうのが技能実習生制度だとすると、外国からやって来る労働者はそれによって不幸におちいることになる。この制度は外国からやって来る労働者を不幸にすることがあるものなので、やめるようにしたほうがよいものだろう。

 外国からやって来る労働者を受け入れるのであれば、なんぴとたりともあたかも物のようにあつかってはならない。国内の労働者もまたいかなる理由があったとしても物のようにあつかわれてはならないのがある。人格としてあつかわれないとならない。そのために労働者の権利が十分に保障されて、違法なことが行なわれるのが許されないようになるのがのぞましい。