おわびをするのであれば、誤解をまねいたとするのでは中途半端であり、もっとふみこんでわびたほうがよい(わび方がおかしい)

 赤坂自民亭の会合に出ていた内閣官房副長官は、自分のツイートが誤解をまねいたとしておわびのツイートをしていた。この官房副長官は、命を守る防災と危機管理という本を出しているそうである。

 ツイートで、誤解をまねいたというふうにしているが、あたかも受けとるほうがまちがっているだとか悪いだとかというようにするのは駄目だろう。誤解をするほうがまちがっているとか悪いとかというふうに響きかねない。そこから、色々なところから非難の声が投げかけられているようだ。

 官房副長官は、防災と危機管理という本を出しているのにもかかわらず、危機管理の点でいうと、三重に失敗しているのではないだろうか。まず、赤坂自民亭で楽しそうに酒食を共にしたり、それをソーシャル・ネットワーキング・サービスにのせてしまったりしたことが、あとからふり返れば誤りである。そのごに、自分たち(政権与党)の非はなかったかのようにして、自治体に責任を丸投げしてなすりつけようとしたことがある。

 その二つがあり、さらに、赤坂自民亭のもようのツイートについて、誤解をまねいたというふうにいうことで、あたかも受けとるほうがおかしいのだとでも言わんばかりのわび方をした。誤解をまねいたというのは、自分たちには悪気はなかったのだと言いたいのかもしれないが、はたから見れば、論点のごまかしと言えるだろう。官房副長官にかぎった話ではなく、会合に同じく出ていた首相や防衛相などにも言えることだが(むしろそちらのほうが責任は重いが)、きびしく見れば危機管理ができていないと言わざるをえない。