ウェブにおける特定の属性のものにたいする嫌がらせは、社会の中の全体における生きづらさや閉塞感を暗示している

 女性の議員は、差別にあいやすい。ウェブにおいていやがらせを受けやすいのがある。ソーシャル・ネットワーキング・サービスツイッターなんかでは、女性の議員はより叩かれやすいというのはあるだろう。それについて、ツイッターでは、何か具体の対策がとられているのかといえば、とくにとられているのでもなく、放置されているようだ。

 女性の議員のすべてというわけではないかもしれないが、その多くにおいて、社会的偏見(social bias)やステレオタイプがはたらいている。それでしつような嫌がらせにあってしまうのではないか。ほんらいであれば、こうしたことについて、ツイッターは、何らかの対策や倫理観を示すべきだが、積極的に手が打たれてはいない。

 ツイッターとともに、じっさいの現実では、女性の議員に下着などの物品を大量に送りつける嫌がらせがおきている。こうしたことがおきるのは、特定の属性のものが、可傷性(ヴァルネラビリティ)をもちやすく、悪玉化をされやすいことを示している。特定の属性の人から、言動の自由を不当にうばいとってしまいかねないものである。ウェブのサービスや現実では、それについて積極の防止策がうたれていないので、差別の言動がまん延してしまっていて、自由が損なわれてしまっている。これを重大な問題だと見なして、できるだけ早急に何とかできればのぞましい。