社会人としての基礎力が与党の政治家の人たちに十分にあるとは言いがたいと見なせるので、心配である(すべてというわけではなく、例外はあるけど、少数だろう)

 首相に社会人基礎力はあるのか。残念ながら、まったく足りていないし、すごく欠けているのではないかという気がしてならない。これは首相のみならず、とりわけ与党の政治家の人たちに言えることではないかと個人としては見なせる。

 社会人基礎力とは、二〇〇六年に経済産業省が打ち出したものであるそうだが、とりわけ与党の政治家の人たちは、社会人ではないのだろうかと首をひねらざるをえない。打ち出したのは二〇〇六年だということだけど、その時期から劣化してしまって今にいたっていそうだ。広く身につけることを目的としているのであれば、それに失敗してしまっているととらえられる。

 社会人基礎力には、前に踏み出す力と考え抜く力と集団ではたらく力があるという。もしこれらが与党の政治家の人たちに十分にあるのであれば、森◯学園や加◯学園の問題が、ここまで時間がかかってしまうはずがない。やるべきことはすでにわかっているのだから、それをやればよいはずだけど、やろうとする気はまったくといってよいほどないようだ。社会人基礎力があればそれでよいというわけではないのだろうが、そのうちの色々な力がいちじるしく欠けてしまっているのに、どうして国のかじ取りをきちんと行なえるというのだろう。そこが個人としては不思議でならない。