学園と政権は似ている(ともに、情報を発する主体として、信用がならない)

 学園は記者会見を開いたけど、これは政権と似ているふうである。学園は会見を開いたとはいっても、形だけのものにすぎず、一方的であり閉じていて、ぜんぜん開かれていない。学園の意図として保身と隠ぺいというのがあり、それにもとづいて情報が発せられている。

 学園と政権はとても似ているが、ちがっているのは、学園には権威がないということだろう。国民からの権威がないのにもかかわらず、政権のやり方をまねしてしまっているので、変だなという印象を受けざるをえない。学園は権威をもたないことによって、(まちがって権威をもってしまっている)政権のあり方のおかしさをあらわにしたところがある。

 政権と同じように、学園は、うしろ向きの正しさ(ふり返り)がまったくといってよいほどとれていない。学校をつくるのを認めるやりとりのなかで、学園の担当者は行政に嘘をついたという。これを罪とすると、その罰として、担当者や責任者の給与を一〇%ほど減らすというのはふさわしいものとは見なしづらい。これでよいのであれば、学校をつくるのを認めるやりとりの中で、行政に嘘をつくのが許されることになってしまう。あとで担当者や責任者の給与を少し減らすだけですんでしまうからである。

 行政にたいする嘘や行政(政権)がつく嘘は、うっかりのものであればまだしも、嘘をつくほうが得をするものであるのなら、微罪とはできず、きびしく言えば重罪だというくらいでもよいのではないか。微罪としてしまうと、強者が嘘をついて得をすることがまかり通ってしまいかねない。現にそうなってしまっているのがある。